「レンさんの髪の毛ってもふもふしてて気持ち良いですねー」

「そうですか?」

私はレンさんの髪の毛を自身の手で優しく触れる。
すごくふわふわで、まるで雲のようだと思いながらその気持ち良さを堪能する。

「ああもう、ずっとこうしていたい…」

「…ナマエの髪の毛も、サラサラで手触りいいです」

レンさんは私の髪を少し掬い、キスした。

「レ、レンさん!?な、何を…!」

突然の事に顔が熱くなる。

「それに良い匂いもします。…甘い匂いがして、食べちゃいたいです」

そう言うなり、立ち上がって隣でソファに座っていた私を横抱き、つまりはお姫様抱っこをした。

「えっ、ちょ、レンさん!?何処に行くんですか!?」

「ナマエが悪いんですよ?こんなに甘い匂いをさせてると、捕って食べられちゃいますよ?」

その言葉にまた顔を赤らめるとレンさんは「可愛い」と言い、瞼にキスした。

その後何があったかは、私とレンさんしか知らない。


一房の髪にキス。







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