「アーちゃん!」


「きゃっ!ナマエ様、いきなりお尻を触るのやめてください!」


アサカは頬を真っ赤に染めながら注意する。


「いきなりじゃなかったらいいの?」


ナマエはにやにやといたずらっ子のような笑みを浮かべながら言った。


「そうではなくて…っ!」


「ふふ、やっぱりアーちゃん可愛いなぁ」


ナマエは自分より少し高いアサカの頭をよしよしと優しく撫でる。
するとアサカは言葉を発するのをやめた。


「アーちゃんって頭撫でられるの好きだよね」


「…ナマエ様だけですよ」


「ん?」


「っ!な、何でもありません!」


頭を撫でてくれて嬉しいのはナマエ様だから。
なんて、


「(そんなこと、言えるわけない…!)」




本当は嬉しいのです。








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