前までこれでもかと言うほど私たちを照らしていたのが嘘と思える程、急に肌寒くなる季節となった。


「…くしゅんっ」


私のくしゃみ音が部屋に響く。


「ナマエ様、もしかして風邪ですか?」


「ん…いや、ちょっと肌寒いだけ」


ずび、と鼻をすする。
ティッシュ何処にやったっけ…。


「大丈夫ですかナマエ様!?何か羽織るもの、探してきますね!」


ジリアンは焦りながら、ほらアンタも一緒に探すわよと自身の妹を連れ、共に部屋を去っていった。


「…大丈夫なのに」


いつも優しくて、自分に尽くしてくれる従者の二人の姿が思い浮かび、自然と口元が綻ぶ。









「見つかりませんでしたー…」


「すみません、ナマエ様…」


二人は申し訳なさそうに目を伏せながら、頭を下げた。


「…あ。いいこと思いついた」


そう言うなり、落ち込んでいる二人に近寄り、思いきり抱き締めた。


「ほえ?」


「えっ、ナマエ様…?」


「こんな風にくっついたら、あったかい」


腕から伝わる、二人の温かさ。
それがすごく、心地よく感じた。

「本当、あたたかいですね」


「はい、そうですね」







全部があたたかい。






夢主はレオン君の妹、という設定。

双子の口調迷子…すみませんosz





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