※ミサキさんが男になっています。
「こんにちはー!」
店内に元気な声が響いた。
「こんにちは、ナマエさん」
「…今日も来たのかよ。毎日飽きないな」
「だって暇なんだもーん」
頬を膨らませながら言うコイツ、ナマエは俺の幼馴染みで、気がつけば一緒にいた。
俺が家族を失って悲しんでいた時も、ナマエはずっと俺の傍にいてくれた。
何も言わず、抱き締めてくれた。
「…ミサキ?」
ナマエの声がして回想を中断する。
すると目の前にはナマエの顔があった。
「うわっ!な、何だよ!」
俺はすぐにナマエから離れる。
思わず大きな声を出してしまった事と、ナマエの行動に顔が熱くなった。
「いや、呼んでも全然返事しないから…、何かあったの?」
「……別に」
赤くなった顔を隠すようにそっぽを向く。
「? ミサキどうしたの?」
「照れてるんですよ。ミサキは照れ屋さんですから、特にナマエさんに対しては」
「ちょっとシンさん!そういう冗談言うのやめろ!」
「ミサキ顔真っ赤!もしかして風邪ひいてるの?」
首を傾げ心配そうに見てくるナマエが可愛く感じて、鼓動が早くなる。
「〜っ、お前はもう黙ってろ!」
看板男子の憂鬱。
*
ミサキさん男の子なったら是非婿に欲しい!!
女の子のままでも嫁に欲しい!!
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