貴方の手を握ってみれば貴方は顔を赤らめ、
貴方の指と私の指を絡めれば更に顔を赤らめ、
そしてキスをすれば貴方は耳まで真っ赤かになって、
「本当、見てて飽きないわー」
「もう…馬鹿にしないでよ」
「馬鹿になんてしてないわ。ただ、アイチってば反応が完全に女の子だもの」
「うう」
反論できず俯くアイチもすっごく可愛い。
拗ねちゃうだろうから言わないけど。
「ぼ、僕だって男なんだよ。キスくらい、自分からで、できるよ…」
「ふーん。じゃあやってみてよ」
「へ?」
「キス。出来るんでしょ?」
「い、今するの!?」
「当たり前でしょ。ほら、待っててあげるから」
私は目を閉じ、キスを待つがまあアイチの事だからできないだろう。
そう思っていたが、突然唇に感じる柔らかい感触。
一瞬だった。
そして目を開ければ、ゆでダコのように顔も耳も真っ赤にし俯いているアイチの姿。
「…アイチ」
「っ!!」
名前を呼べばビクッとし、恐る恐る此方を見る。
「貴方…
何でそんなに可愛いのよ!!」
本能のままに抱き着けば「うわ、ナマエ!?」とあたふたする彼がまた可愛くて、更に抱き締める力が強くなった。
最高に可愛い彼氏。
prev:next
←