温かい雨を降らそう

ひとりぼっちで

冷たい雨が打ち据えて

わたしを突き刺したとしても

涙を掻き消したとしても


いつかあなたが降らせた雨

わたしのための愛だった

冷たさなんてどこにもなくて

わたしの頬を滑り落ち

手のひらの上で海になった


大切なものを壊したのはだれ

歩みを止めたのはわたしの弱さ

蜃気楼にだって縋りたい

温かい雨を降らせても




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