設定集
20XX年の世界観

インターネットが高度に発達し、ネットワーク社会が成り立っている近未来に、謎のコンピュータプログラム、「デジモン」が一般社会に流通している。ペットとしてや便利なツールとして、プログラムとしての能力を試す競技に参加させるといったことなど、社会的な需要と供給をもたらしているほど一般化している。

デジモンとテイマーの関わりについて

デジタルワールドと現実世界の時間の流れは同じである。テイマーはデジモンを育成フォルダという檻の中に入れて育成する。檻の内部はデジタルワールドと同じ景色が広がっている。また、育て方が悪いと檻が破損し、デジモンが脱走してしまうことがあるため、リペアというアイテムで修復することが必要。現実世界にデジモンが現れると、結晶化現象、という怪奇現象がおこる。すべての生き物が結晶化した生物になってしまい、その世界でしか生きられない。その病を修復することは現代医療では不可能であり、街ひとつを結晶世界に変えてしまったデジモンとジュンは逢ったことがある。深くは語らないが、彼女にとって影を落とす出来事のようだ。テイマーたちは、育成ファイルにあるトレーニングの種類により、筋力や素早さ、賢さ等のパラメータを上昇させて、デジモンの能力を上げ、強く育てている。トレーニング内容は、スパーリングやサンドバッグ、縄跳び等、どれもボクシング選手やプロレスラーが行うものばかりである


DIGIMON.NET
近未来におけるデジタルモンスター公式サイト。光子郎とハーバード大学に通う小学生が設立した掲示板やサイトが前身。デジモンを育成するファイルはここが管轄しており、データベースはここにある。メールを確認したりデジモンのウェブサイトへと繋がるリンク集を載せたホームページ。デジモンに関するニュースを見ることが出来る。デジ研が運営している。デジ研とは、デジモンの研究者が立ち上げたデジモンのサイトのこと。デジモンを育てるには、電脳怪物雑貨店というインターネット通販で、エサやその他のアイテムを購入しなければならない。ここには、バーチャルコロシアムという別サイトもある。これはネットワーク上に存在する、デジモンのバトルを行うためのウェブサイト。デジタルワールドと同様に島を模したプログラムを用いており、GRASS・SKY・WATER・CAVE・ARENAという5つのエリアで構成されている。各エリアに入場することで対戦を行うことが出来る。


ちなみに、デジモン利用者の総称は、ネットワーカーである。デジモンをペットやツールとして扱う者や戦わせる者、悪事に使用する者などが存在する。彼らは、各デジモンの基本設定における説明にて度々紹介されており、人工的にデジモンの開発や改造を行う者も存在する。そして、デジモンを育成し、戦わせる人間のことを(デジタル)テイマーという。パソコンなどデジモンの媒体となるコンピュータの利用者であれば老若男女を問わない。 全てのテイマーはその頂点であるトップテイマーを目指すことを目標としている。


主人公の設定



『デジタルワールドの冒険』が出版された。お台場霧事件と光が丘テロ事件、そして2002年冬の全世界で起こったデジモンの騒動について、今まで伏せられてきた当事者の子供の視点から描かれた自伝的小説が脚光を浴びる。高石タケルがベストセラー作家になったのは言うまでもない。光が丘テロ事件のエピソードが単独で劇場版アニメとして公開されたのち、デジモンアドベンチャーという名前で1999年の出来事がアニメ化する。そして、時系列順に大きな出来事が劇場版公開されたのち、2002年の出来事がアニメ化した。

ジュンは、『デジタルワールドの冒険』がアニメ化されたときの世代であり、デジタルワールドに関わる仕事がしたいとプログラマーを志した少年、少女たちの一人だった。ジュンは、生まれながらのテイマーだったが、選ばれし子供ではない。もうこのころにはデジタルワールドは選ばれし子供を必要としないほど、デジモンが一般に普及していたため。ちなみにテイマーとは、一般的にデジタルモンスターを育成する人間のことを指す。老若男女を問わず、デジモンと行動を共にする理由はさまざまであり、世界的に見て一番多い人口をもつ。基本的に特定のパートナーになるデジモンはいない。育成できるデジモンははじまりの街にあるデジタマに限られているため、基本的に寿命がある。進化したデジモンは退化することができない。完全体以上に進化したデジモン、長生きなデジモンはテイマーの実力の証でもある。

ジュンは、デジタルワールドのネットワークセキュリティから仕事を委託されている会社に就職したばかりの新米プログラマーだった。仕事の内容はデジタルワールドと現実世界を繋ぐデジタルゲートや亀裂の入った空間、デジタルワールドを構成するデータを修復するというもの。仕事の都合上、バックアップデータが存在するエリアにアクセスする権限が認められており、肩書き的にはネットワークセキュリティ側の人間になる。ゲンナイさんのようなNPCがクライアントで、上司から指示を受けて、現場に急行する形をとっていた。しかし、安全に行うためには発生したバグの駆逐、被害に遭ったテイマーやデジモンたちの保護に協力する必要があるため、結構な激務だった。警察官テイマーと同行することが多く、賢とワームモンのコンビのことは先輩から聞いていた程度で実際に顔を合わせたことはない。ジュンは、警護目的でデジタルワールドからデジモンを支給されていたため、大学時代に育成していたデジモンを全て一番かわいがっていた大学の後輩に譲った経緯を持つ。ちなみに好んで育成していたのは、マシーン型、サイボーグ型のデジモンである。そのため、会社から支給されるデジモンも基本的にはマシーン型のデジモンが多かったようだ。

ジュンにとって、選ばれし子供はテイマーの先駆となる子供たちである。何らかの理由でデジタルワールドに選ばれた子供。デジモンと出会った時期は、少年、少女のころであることが多く、特定のパートナーがいることが特別の証。パートナーとなるデジモンは、寿命が設定されておらず、進化しても退化することが可能であるため。その代り、完全体以上になるには、デジタルワールドからの支援が必要なことまで知っている。デジタルワールドの危機を救うために召喚されるため、基本的に何らかの才能を見い出された子供であることが多かった。ジュンが社会に出たときには、すでに大人になった彼らは各界で目覚ましい活躍をしている有名人だった。だからジュンにとっては、雲の上の人という感覚である。『デジタルワールドの冒険』に出てくる本宮ジュンである、と自覚はしているものの、ジュンにとっては一回りも年上だった人たち、特別な人たち、という感覚が抜けない。デジタルワールドの事件は、選ばれし子供たちが解決してくれることは分かり切っているので、後方支援に徹するつもり。でしゃばるつもりはない。でも『デジタルワールドの冒険』に描写されていないイレギュラーな事態が発生すると、さすがに動揺して、なんとかしようとする傾向にあるようだ。

ジュンのパソコンには、育成ファイルを模したプログラムが組んである。現在デジファームという名前の育成アプリを試作しており、パートナーとなったデジモンがいる。ウィルスバスターは、コンピュータウィルス発祥のデジモンを駆除するため、アンインストールしてあり、非常に無防備。インターネットにアクセスすると、ウィルスメールやプログラムが流れ込んでくるため、それがパートナーの食事代わりになっている。ちなみにウィルスとは戦闘になるようで、経験値がたまっている模様。パートナーはパソコンの中と現実世界を出入りできる。

他、太一のデジヴァイスのプログラム、および光子郎のパソコンにゲンナイさんから渡されたデジモン図鑑などの機能がある。選ばれし子供となったため自身のデジヴァイスのデータもきちんとバックアップがある。また、液状化などのバトルで使えるアプリを作成中。


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