青空ファンタジー



いつもとちがう彼


「「「「かんぱーいっっ!」」」」




何かの打ち上げなのか、はたまたイベントなのかはわからないけど、今夜は無礼講だと食堂で化学班や探索部隊、なぜかほとんど帰ってきているエクソシストたちの大宴会が開かれた。


ジェリー達が作ってくれた料理は本当に豪華で、アレンなんかは目をこれでもかというほどに輝かせて御馳走に食いついた。どこから取り寄せたかわからないぐらいのお酒はビールから始まりワインにカクテル、ドンペリに日本酒と種類はかなり豊富だった。


始めは楽しそうに飲んでみたものの男が多数を占めるこの教団、いい具合に出来あがってくるとラビや神田、以外にもリーバーまもでもが飲み比べを始めてしまった。みんなのアイドルリナリーは上手く酔っ払いどもを相手しているかと思いきや、むしろほいほいとお酒を注いで男共を潰していた。(ブラックリナリー…!)


私はというとお酒は程よく飲める程度で、初めの一杯をみんなと飲んだ後は端のソファでみんなを見ていた(人間観察)。いい具合の酔っ払いを見て、ジェリーが作った可愛らしいおつまみ(やっぱうまい)を食べながらカクテルをちびちびと飲んでいた。ぼーっと眺めていると、飲み比べに勝ったであろう者がグラス片手に歩いてきた。




「隣座るぞ」




ドカッとソファに腰を下ろしたのは神田だった。




「お前、向こうには混ざらねえのか?」




あれだけの量を飲んでいても顔色を変えない彼はまだまだ飲めそうな感じだ。




「ここで見ているのもなかなか面白くて」




ふーんと答えた神田はちらりとこちらを見てグラスに口をつけた。

さすがイケメン。酒も手助けをしてか色気がムンムンと出ている。そこらの女だったらこのフェロモンにやられるのだろうか。






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