フシギナウタ,02

wonder
 ◇第二章◆



午後の一時


目に写るのには 色があっても

頭に浮かぶのモノはセピア色

波紋のように広がるり ぼやける中

そこに浮かぶは懐かしい光景



ホラ 一つまた一つと滴が落ちていく

ホラ 一つまた一つと染みができていく



それはまるで 割れたカップから零れる紅茶のように


それはまるで 受け止める真っ白なテーブルクロスのように





紅茶の香りを感じながら

紅茶のように甘い記憶の旅へ…



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