迷子

 
−−ポツン、ポツン



「あれ?さっきまで女の子がいたような気がしたんだけど…。」

−………

「君ひとり?う〜ん、それじゃ君とおしゃべりしてようかな」

−ふふ、私とおしゃべりしてくれるの?

「うわっ!ネコしゃべった」

−あなたには私はネコに見えるのね

「ネコに見えるけど…。君はネコじゃないの?」

−さあ、何かしらね

「意地悪だな。まあ、いいか。話そうよ」

−そうね。あなたは何処から来たの?

「何処からか…、学校から帰ってたはずなんだけどなぁ。俺もどうやってここに来たかわからないんだ」

−迷子なのね

「迷子……!あはは、迷子になるなんて久しぶりだよ。しばらく迷子を堪能してきますかな」

−あら。まっすぐ元来た道を戻れば帰れるんじゃない?

「そうか、そうだね。ちょっと行ってみるよ。また今度お話ししよう。またね」

−………さようなら





−−−ポツリ ポツリ


白い足跡を残して迷子の手招き。
招いたのは誰だろうか……。


 



[mokujistory]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -