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 天体観測

「〜♪』 
『う〜…っ』

ケータイの着信音で起こされた。寝起きのためボンヤリしている視界で時計を確認する。

『6時…』

だれだよこんな朝早くから。文句をいいつつ通話ボタンを押した。

『もしもs「もしもしなまえ!?俺だよ、天馬!」うっ…

いきなりのハイテンションな声に耳がキーンとする。
こんな時間に何の用だ、あのサッカーバカ。
ムチャクチャ不機嫌な声で対応する。

『天馬…今何時だと思ってんの…』
「今?朝の6時だよ」
『いやそういうことじゃなくてさ…。ーもういいや、何の用?』
「何の用?って、そりゃなまえが河川敷に来ないからだよ」
『は?河川敷?』
「もうっ昨日メールしたじゃん!明日は金環日食だからみんなで河川敷に集まって観測しようって!もう葵も狩屋も輝も来てるよ!」

なんのことだ。

『ごめん、全く話が理解できないんだけど』
「いいから早く来て!じゃぁねっ」

ツーツーツー

『言うだけ言って切っちゃったし…』

とりあえず着替えてさっさと河川敷へ行ったほうがよさそうだ。



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