ソラリスとひょんな事からお友達として関係を深めていくロイの部下夢主がみたい。

そしてラストが死んだあとのロイと夢主とハボックの関係を考えてみる。

夢主はソラリスの正体を知った時に絶交をするしそれが永遠の別れとなる。
でもラストがなくなってからハボックと以下のような会話をする。
「あのね、あなたにだけ、教えてあげる」
「…?」
「私はラストと絶交したけど、やっぱり彼女は、私の親友なの」
ラストがいなくなるとここが言葉は交わさないけど一緒にいる時間が長くなる。
他にも、「マスタング大佐の事は尊敬しているけれど、私はまだ彼の目を真っ直ぐ見れそうにない」ってハボックにだけ伝える夢主がすき。マスタングとは普通に会話もするし談笑もするけどいつも視線は書類やキーボードに落ちている。視線がかち合わない。ずっと。
ハボック夢ではないからハボックと思いを寄せ合うとかはないけど、お互いラストに尽くしたくてしかたがなかった優しさや友愛を上手く消化できず、静かに共有し、特別な空間を意識する。
そういう約束をしたわけではないし言葉をたくさん交わすわけではないけれど、頭の中にずっとラストがいてこれから先もずっとそうなんだってお互いがお互いのことなんとなくわかってる。

何年か経ったらマスタングが夢主に話を振る。
「お前はあの日を境に俺の目を見なくなったな」と。
「まだ傷は癒えそうにないか」と訊かれるけど「私が恐れているのはいつか傷が癒えて、大切な友達を完全に亡くしてしまうことです」その方が今よりずっと苦しい、って答えるからマスタングも「そうか」って受け止めるしかなくなる。

結婚はしないの?と周りに言われても「そういうのには興味がない」と言い切る。
「君が色恋に興味を示さなくなったのには、ラストのことが関係してる?」とハボックに指摘されて驚く。確かにラストが居なくなってからだ、自分が他人に深い感情を抱かなくなったのは、と。だけど「彼女に恋愛感情を抱いたことは一度もないよ」と自分自身に 確かにそうだっただろう? 確かめるようハボックに説明する。
「でも否定はしない?」
「…ラストのことは関係してると思う。でも彼女のこと好きだったけどそういうのじゃないよ」
「でも、大切だったんだろ?」
「…凄く」
みたいなの。
「わかるよ、俺もだ」
って揺らいだ瞳で真っ直ぐ見詰めてくる夢主の頭を優しく撫でるハボックがかっこいい。ハボック夢じゃないよ…!

(恋慕)ハボック→ラスト←夢主(友愛)
は首尾一貫してるんだけどラストが死んで、やり場のなくなった大切な思いを共有する相手がたまたまお互いだったって感じで、でもこれもまた特別。
「ハボックと居ると存在が保存される感覚がある」って一度夢主が言うことがある。
「それが正しいことかは分からないけどな」ってハボックが言うけど夢主が「正しくなくても大切だよ、私には。彼女と過ごした日々にも後悔なんか無い」って強い意思をもって言い切る。
「私は軍人失格だろうか」
「思うのは自由だ」

長い…。


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