その他作品 紹介


〈その他作品〉


<花籠灯篭>(仮題)
時代を更新した戦の炎が、北の地で絶えてより二年。
時は明治、この世の闇が瓦斯灯の光に、緩やかに削り駆逐されつつある時代。
許されない罪を犯した男と、死人の胎から生まれた少女は、そんな時代に出逢った。


「盤古庵、斬られたいんですか」
【刀萌】 トモエ
盤古庵の元に居候する少女。
生まれも育ちも島原な純粋培養非処女。特技は人斬り。
死人の胎から生まれたため、この世ならざるものを見聞きすることができる。

「刀萌、あんまり危ないことしちゃダメだよ」
【盤古庵】 バンコアン
東京と名前を変えたかつての江戸に店を構える骨董商。
不可思議の力を使い、文明開化の妨げになる世の影を狩る政府の狗。

「ああ…君は、御前。しばらく見ない間に角が生えたんだね…」
【戯】 アジャラ
阿片中毒の絵師。
阿片で見た幻覚を見たままに紙に写し取る地獄絵師。
かつては刀萌の居た置屋の主をしていた。裏で新種の阿片の開発をしている。

「相も変わらず、お前は狂っているな」
【青柳】 アオヤギ
戯の開発した阿片の株を買い取り、精製して彼の元に届ける謎の男。
国家転覆を図る士族を集め、何かを成そうとしている。



<白鴉の城塞>
有り余る破壊衝動と闘争本能を法廷で発散するために生きる壊れた検事。
検事に復讐するために彼の傍に侍る壊れた検事補佐。
そんな壊れた二人の、法廷事件簿。


「正義なんてそんなもの、お上が決めるものだろう」
【赤城 居々リ】アカギ イオリ
常軌を逸した闘争本能と破壊衝動を身の裡に抱えた検事。
その追求があまりに苛烈なため、地検の上層部によって閑職に追いやられているが、法務省が「絶対に極刑を出したい裁判」の時にだけ最終兵器として投入される。
彼にとっての法廷は「合法的に相手を痛めつけてあわよくば死に追いやれる場所」でしかない。
平素は無気力。

「貴様、赤城検事に何をしたっ!!!」
【増田 仁】マスダ ジン
赤城に執着する検事補佐。
議員であった父親が弁護士であった赤城の父親のせいで自殺した為、その息子である赤城に復讐を誓っている。
自分以外が赤城を貶めたり傷つける事を許さない。眼鏡。



<国破れ緑撫に黒兎の跳ねる>
人でありながら法を犯し人を害す者。彼はそれらを「人狼」と呼んだ。
「人狼」を狩り出すことに至上の喜びを見出す刑事・赤城と、彼の元に配属された新米刑事・増田
「彼」と「彼」の、もう一つの物語。〈白鴉の城塞〉パラレル作品。
――それは真か、偽か、あるいは対偶か


「お前で二人目だから。理由はそれだけ」
【赤城 居々リ】アカギ イオリ
警視庁捜査一課の刑事。
血の匂いと悪意に敏感で、破壊衝動を向ける矛先として犯罪者を求める異常者。
とある理由で増田を気に入っている。

「イオリ…変わった名前ですね」
【増田 仁】マスダ ジン
警視庁捜査一課の新米刑事。
「白鴉」の増田との共通点は今のところ眼鏡だけ。



[ 8/9 ]
[back?]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -