Real time





2014/07/11 (Fri) 03:09


ああ おれは にんげんじゃないん だ
その事実に心が追い付いた途端、他人のもののように遠く感じていた視界が急に鮮明になった。
吹きすさぶ風の音、急激に下がり始めた気温、遠くの空からこちらを伺っている神使の息遣いと、その唇の動きまではっきりと感じ取れる。
ーーこれが、彼が生きていた世界。
何と鮮やかで、美しい世界なのだろう。そして、この美しい世界を壊す為だけに生まれた彼は、なんと哀しい生き物だったのだろう。







2014/05/06 (Tue) 01:10


おいで下さったテオ様の写真をめっちゃ撮ってます。資料用に。
ヴルドゥの翼の資料用に。ええ、実はまだ決まっていなかったりするのです。あ奴の羽周りのデザイン。何となく翼膜型ではなく羽毛っぽく発達した長い鱗が生えているイメージですが、背びれとか見ると翼膜の方がしっくりくるのかな、と思ってみたり
空想生物






2014/05/05 (Mon) 14:30


あなたを壊して飾りたい







2013/02/24 (Sun) 18:35


蓋を開けると空腹を刺激する匂いが昇った。
ついでにふへ、と締まりのない笑いも零れる。
メインの肉に箸を伸ばしたその時
「あ、その肉美味しそう」「隊長、フライ貰っていきますね」
何処からか湧いた禿鷲の如き部下達に、渾身の手作り弁当はあっという間に丸裸にされてしまった。
泣きたい。
(ハインリヒ)








2013/02/24 (Sun) 18:34


呼気すら凍る極北の地。
荒れ狂う雪嵐に眉を顰めて、ハインリヒはコートの襟元を引きずり上げた。
骨に沁みる寒さは彼を定期的に襲う飢えに似ている。
「さっさと終わらせて帰りたいので」手間を取らせないでくださいね?
独り言のように呟いて、黒衣の男は得物に手を掛けた――狩りの時間だ。
(ハインリヒ)







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