「兄さん…また近いうちに来ると思うから、暴れないようにね」


これ以上滞在するのは不可能と判断し、雪男とシュラは出口へと向かった。


何よりも恐れるのは、燐が牢獄で暴れることだ。

すぐ処刑されなかったという事は、半数近くもしくは相当権力をもった者が燐を祓魔師につけておきたいという意見を持っている証。
もし彼が暴れてしまえば、やはり害なす存在と見なされ、処刑せよという意見が強まるだろう。
そうなれば燐を地下牢から出すことは難しくなる。


(本当なら、すぐにでも出したい。
兄さんを他人の目に晒されるこんな場所になんて…冗談じゃない)


―――彼を監視してもいいのは”僕だけ”なのだから。









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