「音無は、直井が好きなのか?」
「えっ」
休み時間、次は移動だから日向と二人で廊下を歩いていたときのことだ。
突然、それはもう突然。
思わずすっとんきょうな声をあげてしまうような質問が飛んできた。
「好き…なのか…?」
「いや、その…」
直井が向ける視線が、ただ慕っているものだけではなく、なんというか…愛?まぁ、そんなものが混ざっているのは薄々気付いていた、が。もし今告白されても、しっかりとした返事は出せないだろう。
(別に嫌いじゃないんだが)
だって
俺が好きなのは
「…俺が好きなのは、その…お前だから」
「っ!?」
小さな虫がするような息を吸い込み、耳まで真っ赤にさせた彼は、とても可愛らしかった。
「そ、そっか」
なんて無愛想な返事な返事なんだ、と思いきや日向の視線はくるりと九十度回転し、横を向きながら小さく、顔を真っ赤にして「俺も」と呟いた。
100522
初々しい二人が書けてよかったですよかった。
まだ二人のキャラが上手く掴めていません。
もっとらぶらぶさせたいなぁ(^^
オチが弱くて申し訳ない!