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「#エロ」のBL小説を読む
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ラヴァーズ・コンチェルト


何気なく眺めていた。
俺は某プロジェクトの責任者を任され毎週末も仕事を家に持ち帰る生活を送っていたが、その土曜も朝から昼近くまで家で仕事をし、軽食を取りに来たカフェの二階の窓際に長く伸びたカウンター席で、食後のコーヒーを飲みながらぼんやりとスクランブル交差点を見下ろしていた。
信号が変わるたびに多くの人間が入り乱れ、向こう岸へこっちの岸へと波が動いていく。多忙な日々の中の僅かな間隙に、頭を空っぽにして眺めていた俺の目が、一人の女性を捉えた。
細い肩。肩より長い髪。ペールグレーの細身のワンピースに黒いカーディガンを羽織った立ち姿。その整った横顔が見えた時、何故か俺は彼女だと確信した。
もう7年近くも会っていないのに。
まだコーヒーの残るカップを手にし、急いで席を立つ。階段の手前の下膳用ブースに運よく立っていた店員にそれを押しつける。

「すまん、これを、」
「はい。ありがとうございました」

受け取った店員ののんびりした声が耳に届く前に階段を駆け降りた。トレイを手にして上って来る客が迷惑そうな眼を向けるのも構わず、常の自分からは考えられない程に慌てていた。一階の花屋にごったがえす客の間を通り抜け、彼女の姿を探す。先刻彼女は、向かいの屋根に大きな時計を載せたビルの方角を向いていた。
青が点滅しかけた横断歩道を、人の肩にぶつかりながらすり抜けるようにして渡る。しかし時計台の下に辿り着いた時には彼女の姿を見失っていた。

――別人だったのかも知れぬ。

俺は少しの間立ち止まっていたが、落胆を気休めの言葉に代えてゆっくりと当てもなく左の方向に歩きだした。その時。

「……斎藤、くん?」

反射的に振り向く。そこに立っていたのは今さっき見失った彼女だった。

「みょうじか?」
「やっぱり斎藤君? 懐かしい。元気だった?」


彼女、みょうじと俺は高校時代のクラスメートだった。
毎日勉強と剣道で忙しく、言い寄ってくる女子には興味を持てなかったが、俺の中で彼女だけは特別だった。
俺は部活の時間になるといつも聴こえて来る微かなピアノの曲に、何時の間にか心を奪われていた。
或る日の放課後、古文の土方先生に呼ばれて研究室に行き用を済ませたあと、その時も聴こえたピアノの音に、ふと二階が音楽室であった事に気付いた。誘われるように我知らず階段を上っていく。少し開いた音楽室の戸の隙間から覗き見れば、弾いていたのはみょうじなまえだった。
小柄な身体が、その細い指が奏でているのが俄かに信じられない壮大なその曲は、教会の鐘を想わせるような音の後、波がうねるように盛り上がりやがて繊細で早い旋律へと変わり、最後は前半の波が激情を叩きつけるように繰り返され、静かに終わった。俺は瞬きも出来ず音を聴き、彼女の姿をただ見ていた。
それがなんという曲かは知らなかったが心に強烈な印象として残り、そして彼女自身もそれ以来忘れられない人となった。


時計塔の下で再会したみょうじは少し大人びて、薄く化粧の施された顔にあの頃と変わらぬ綺麗な笑顔を浮かべて俺を見ていた。

「よければ……あんたに時間があればだが、その、少し話を出来ないか」
「うん。少しだけなら、」

もう少しみょうじと話したかった。微笑む彼女にほっとして、程近くの落ち着いたコーヒー店に誘う。あの頃は女子と話す事が俺には難しく、ましてや憧れていたみょうじと言葉を交わす事などとても出来なかった。だが、社会人を数年もやっていれば少しはこなれてくるものだ、と思った。彼女はこの近くの大きな楽器店に楽譜を買いに来たのだと言う。

「こんな所で会うなんて、すごい偶然」
「そうだな」

俺は高揚し心の中でこの偶然に感謝をした。

「斎藤くん、あの頃すごく女子に人気があったんだよ」
「そのようなことは知らなかった」
「剣道で忙しかったもんね。まだやってるの?」
「ああ、時々知り合いの道場に行く程度だが。みょうじも今もピアノをやっているのか」
「うん。って言ってもプロの演奏家にはなれなかったけど。ピアノ教師をしているの」
「そうか」
「次の土曜日、生徒さんの発表会があるんだ。だから今追い込みなの」

彼女が言った発表会ホールの最寄り駅は、俺がプロジェクトの期間中通っている企画室のあるビルと同じだった。
二時間ちかく話していたが楽しい時間はすぐに過ぎ、この後まだお互い予定がある為に店を出て、メトロの駅までの短い距離を並んで歩く。

「俺はひと月だけそこに通っているのだ」
「ほんとに? 偶然が重なるね」
「発表会には、その、あんたも弾くのか?」
「え?」
「ピアノを」
「講師演奏のある場合もあるけど、私達の発表会は生徒さんだけ」
「そうか。発表会は……その、部外者が聴きに行っても、いいのだろうか」

自分で言ってから顔にカッと熱が上るのを感じた。俺を見てみょうじもかすかに頬を染める。どうしてもまた彼女に会いたい。だが、未だ不器用な俺には彼女の電話番号やメールアドレスを尋ねるというストレートな事がどうしても出来ない。彼女は柔らかい笑みを浮かべて言った。

「大丈夫だよ。受付で名前を書いてもらえれば」
「では……行く」

俺も目元を赤くしたまま笑って、みょうじに約束した。






何気なく振り向いた先に斎藤くんの姿が映った時には本当に驚いた。そして胸が高鳴った。
高校時代、仲の良い友達にも話せなかった秘めた想い。彼は成績がよく剣道部の主将をしていて、無口でどちらかと言うと硬派なイメージだったけれど、その端整な容貌も相俟って女子の憧れの的だったのだ。私なんか見てくれる筈はないと思っていた。そう、あれはテレビに出て来る芸能人に憧れる様なものだったのかもしれない。
その彼があれから7年も経って、突然に目の前に現れた。誰かを探していたようだけど、諦めたのかゆっくりと歩き出した背に、私は思わず声をかけてしまった。振り向いた彼はあの頃と変わらず、でももっと素敵になっていた。
彼とお茶を飲むなんて夢のような時間はあっという間に過ぎていく。
でも来週の発表会に来ると言ってくれた。一瞬信じられなかったけれど、斎藤くんにまた会えると思うとときめく。私がピアノを弾いていた事を覚えていてくれた事が意外だったけど嬉しかった。
もしかして……、そんな図々しい期待を持ってしまう程、私は舞い上がっていた。


生徒さんそれぞれの練習時間を増やし、この一週間は最後の追い込みに皆頑張ってレッスンをし当日を迎えた。発表会は午後からだ。ピアノ教師の仕事はとても楽しいけれど、発表会当日は何度立ち合っても緊張してしまう。練習量の多少は直接結果に繋がらない。大丈夫かな? と思った子が意外に堂々と演奏を成功させることもあれば、あれ程頑張ったのにと、こちらが可哀想になってしまう程本番で上手くいかない場合もあるのだ。
このホールはビルの10階にある。全員のリハーサルを済ませ13時の開演前に一度控室の9階に下りようとエレベーターホールのあるロビーに出ると、受付の机に屈んでサインをする斎藤くんの姿を認めた。

「斎藤くん」

小さく名を呼ぶと、斎藤くんが顔をあげて微笑んだ。先日はラフなシャツにジーンズだったけれど、今日は黒いジャケットに下は細身の黒いパンツを身につけていて、その洗練された雰囲気に知らず知らず顔が熱くなる。

「ほんとに来てくれたんだね」
「約束しただろう?」
「ありがとう。ずっと舞台袖で生徒さんについているから、一緒にはいられないんだけど」
「構わない。終わったら、何かあるのか?」
「何かって?」
「予定など……」
「ううん。発表会が終われば解散して、教師もみんな帰るだけだよ」
「それなら、終わったらロビーで、その……あんたを待っている」
「閉幕後すぐには出られないの。少し、後片付けなんかがあって、」
「いい。待っている」

斎藤くんはそう言って後ろの扉からホールの中へ入って行った。その姿を見送り私の顔はいよいよ熱くなる。来てくれて一目会えただけでも凄く嬉しかったのに、終わってからまた話が出来るのかも知れないなんて。
控室で化粧を直し、舞い上がった気持ちを落ちつけてからもう一度鏡を覗き、真顔に戻して再び舞台裏に戻った。やがて開演し演奏が始まる。祈るような気持ちでひとりひとりを見守った。
生徒さん達は皆すごくよく頑張ってくれて大きな失敗もなく、発表会は満足な結果に終わった。一人一人がとてもいい顔をして、終わった後の集合写真も和気あいあいと撮影し、有志のお母さま方から花束を受け取る。身に余るお礼の言葉を頂きながら生徒さん達を見送り、舞台袖の忘れものなどを確認した。
姿見に自分の姿を映す。フワフワしたモヘア調の白い半袖のサマーニットに、黒い光沢のあるパンツと少し高めのヒール。教師の立場上あまり派手には出来なかったけれど、それでもそれなりにお洒落をしてきたつもりだ。立ったまま手早くお化粧を直した。
生徒さんと写真を撮ったり親御さんとご挨拶を交わしたり、忘れ物を取りに来た生徒さんを待ったりなどしているうちに、幕を閉じてから1時間近くも経ってしまっている。
私は斎藤くんの携帯の番号もメールアドレスも聞いていなかった。慌てて上着と鞄を手にし、エレベーターで一階まで降りた。

――遅くなっちゃった。もしかしてもう帰っちゃったかな。

人気のなくなったロビーの隅、人の背丈ほどもある大きな花器の陰に斎藤くんの姿が見えた。向こうむきに立っている。
浮き立つ気持ちでそちらに歩いて行けば、斎藤くんはスマフォを耳に当てて誰かと通話をしているようだった。静かな空間に否応なしに聞こえて来るその声を、聞いてはいけないと思い立ち止まった時、彼のスマフォから微かに聞える相手の声を私の耳が拾った。
それは女性の声だった。

「今から? 駄目だ。明日にしてくれ。迎えなどいらん。俺も車だ」

相手が何を言っているのかは解らない。

「明日にしてくれと言っているだろう!」

彼の声が怒気を孕んだ。私は思わずあとずさる。自分の顔から血の気が引いて行くのが解った。
あんな話し方、相当親しい間柄でなければしないはずだ。
……何を一人で浮かれていたんだろう。
斎藤くんとは偶然再会して一緒にお茶を飲んだだけ。
彼はこの場所がオフィスに近かったからついでに来てくれただけ。
それなのにいったい何を期待していたんだろう。
私は今も昔も彼の事なんて何一つ知らない。連絡先すら知らないのに。
電話の先に居るのはきっと、恋人。もしかしたら奥さんなのかも知れない。そう思った瞬間、私の足は意思よりも先に動いた。
踵を返したパンプスのヒールが高い音を立てる。音を捉えた斎藤くんが振り向いて驚いた顔をしたのも、私の目には入らなかった。私は重いドアを押して、外に出ると走り出した。

「みょうじ?」






俺はしつこい姉がまだ喋り続けるスマフォを無言で切り、ジャケットの胸ポケットに突っ込む。何故みょうじが俺に声もかけずに出て行くのかがわからなかった。
何故? 頭の中にはそれしかなかった。外に出て見渡せば、かかとの高い靴で危なっかしげにみょうじが走っていく姿があった。

「みょうじ!」

彼女は振り向かないがここで逃がしてしまったら、多分二度と会う事は叶わない。俺はいつになく必死になって後を追った。
細いヒールで走るみょうじにすぐに追いつき彼女の腕を掴む。彼女の持っていた花束がバサバサと地面に落ちたがそれを拾う事をせず、彼女は俺の顔を見ることもせずに俯いた。

「みょうじ」
「…………」
「何故、」
「ごめんなさい……、」

みょうじは顔を上げない。腰をかがめ覗き込めば視線を避けるように横を向けたその頬に涙が伝っていた。肩を掴み此方を向かせようとするが、頑なに顔を逸らす。

「何か俺が気に障る事をしたか?」
「違うの、」
「ならば、どうして」
「斎藤くんのせいじゃ、ないの……、」
「どうしたのだ? 話してくれなければわからぬ」
「もう、いいの。私が勝手に……勘違いして……ごめん。今日は帰るね」
「言ってる意味が、よくわからぬ」
「そうよ! 私、わからない女なのっ」

叫ぶように言うなりみょうじは俺の手を振り払った。

「みょうじ!」
「あ……っ!」

彼女が身体を傾かせる。走ったせいで華奢なヒールが折れたのだ。手を伸ばしその細い身体を支えれば、まだ弱く抗おうとする。
やるせない気持ちがせり上がって来る。虚しさに胸を塞がれた。
俺はこれほどに彼女に嫌がられる理由がわからなかった。再会した時の彼女の笑顔を思い出す。会えた嬉しさに俺は一人で浮かれ、彼女の本心も読めずに勝手に空回りをしていただけなのか。

「わかった。すぐそこの駐車場に車が置いてある。家まで送る」
「……私の事なんて気にしないで、もう、」
「送るだけだ。その靴では電車に乗れないだろう」
「…………」
「心配するな。送ったらもう、あんたに付きまとう事はしない」

みょうじの答えを待たず俺はその手を引いた。彼女はまだ涙をこぼしていたが、今度は抗わず黙って俺に手を引かれた。
助手席にみょうじを乗せ、無言でエンジンをかけた。今日の為にシートにクリーナーをかけて塵一つ落ちていない車内に、浮かれていた己を恥じる気持ちがこみ上げて来る。
この一週間、彼女に会える今日を心待ちにしていた。忙しい仕事の合間に洗車もした。とんだピエロだな。まるで笑えない情けないピエロ。
みょうじはシートに座ってからも黙ったままだ。



土曜の夜は車が多いが、仕事の為ではないのだろう、やたらに路上駐車が目立つ。俺はJRの駅近くを避けて右にハンドルを切った。信号で止まった時にみょうじに問う。

「家は高校の頃と変わっていないか」
「…………」
「みょうじ?」
「……ごめん。どこでもいいから駅で降ろして」
「だが、その靴では」
「だから斎藤くんは私の心配なんてする必要、ないの……」

信号が青に変わり暫く走らせてから、繁華街を外れた車通りの少ない道の路肩に静かに車を停めた。俺のやり切れない気持ちはピークに達していた。
前を向いたままハンドルに腕を預けるようにして低い声を絞り出す。

「みょうじ」

彼女は答えない。

「何故あんたは、俺が今日くる事を承諾した? それほどに俺を嫌うのならば」

みょうじがこちらを見たのが微かな衣擦れの音で解った。ゆっくりと左に顔を向ければ、あのビルを走り出てから初めて、彼女が俺の目を真っ直ぐに見詰めていた。
涙をいっぱいに溜めた悲しげな瞳にまた動揺する。思わず伸ばしかけた手を避けるように彼女が身を引いた。

「……斎藤くんこそどうして? どうして来たの?」
「俺は、」
「無理してくれなくても、よかったのに……」
「無理などしていない。俺はあんたに会いたか……」

彼女は俺の言葉を最後まで聞かなかった。

「さっきの電話……ごめんなさい。聴こえちゃったの」
「電話?」
「親しそうに話してた。女の人と、」

電話とは、先ほどの姉との電話を言っているのだろうか?
俺は彼女の言葉の意味も行動の訳も、一瞬にして理解した。

「みょうじ、誤解だ。あれは俺の姉だ」
「……え、お姉さん?」

みょうじが目を見開いた。そして次の瞬間にその泣き顔がゆっくりと染まっていき恥ずかしげに俯く。その顔をたまらなく愛しいと思った。

「斎藤くんの恋人だと……思ってた」
「俺にはみょうじだけだ」
「え、」
「みょうじが……、好きだ」

再び目を見開いて俺を見つめるみょうじから視線を逸らさずに、性急な言葉を唇から押し出す。余裕など全く無かった。ただもうこれ以上の誤解を受けたくない。
そもそもはっきりしない己が悪かったのだ。いい年をして恥ずかしがっている場合ではなかったのだ。
再会した日、コーヒー店で2時間近く向かい合っていた。その時にいくらでも言うチャンスがあった。連絡先を聞く事も、発表会だのオフィスの近くだのとこじつけずに、また会いたいと。
同級生と言ってもみょうじにとって俺はまだ不確かな存在だ。このような些細なことで俺から離れて行こうとする程度の曖昧な存在。今、彼女をしっかりと捕まえなければ俺はきっと、ずっと後悔をするだろう。せっかく再会した彼女とこれっきりにしたくない。俺はシートベルトを外し彼女に向き直る。
濡れたみょうじの瞳からまた新しい涙が零れていた。

「あの頃は言えなかった」
「…………」
「高校生の頃、あんたに憧れていた」
「……嘘、」
「いつもみょうじのピアノを聴いていた。嘘ではない。あんたのピアノもあんた自身も、俺は好きだった。あの日あの交差点で再会して、まだ気持ちが変わっていない事に気づかされた」
「……斎藤、くん、」

左手で助手席のベルトの解除ボタンを押してゆっくりと彼女に手を伸ばす。そっと触れた肩はぴくりと少し震えたが、引き寄せれば抗う事はせず静かに俺の腕に収まった。

「最初に聞きたいのはあんたの電話とアドレスだ。いいだろうか」

髪に唇を寄せて囁けば、彼女が俺の胸で小さく頷く。

「それから、あの頃音楽室で何時も弾いていた曲のタイトルを教えてくれないか?」

彼女が顔を上げる。その目を見つめて言う。

「あの曲が好きだ。あんたのピアノでまた聴きたい」
「ラフマニノフの、鐘……、」
「鐘か。確かに鐘の音が聴こえるような曲だったな。……今度、俺の為に鐘を弾いてくれるだろうか?」

彼女が俺の目を見つめて頷く。細い顎に指先を当てもう一度瞳を覗きこめば、みょうじが濡れた目元を染め微かな声で呟いた。

「私も……、好きだった」
「なまえ」
「斎藤くんのこと」
「なまえ……」

憧れ続けた彼女の名を幾度も呼んで、俺はゆっくりと顔を寄せなまえの唇に自分のそれを重ねた。





2013.06.01
『コンアモーレ』20万打企画へ続きます 


▼えり様

この度は三万打企画への参加ありがとうございました。お待たせいたしました。
再会とかすれ違い誤解的な要素は大好物ですので、ついダラダラと長い文章になってしまいました。幾ら推敲しても減らせません、すみません。読むのが大変かとは思いますが、よろしければ貰ってやってください、汗。
ラフマニノフの鐘と言う曲が実は大好きで(下手ですが自分でも弾きますエヘ)いつか、お話のモチーフにしたいと思っていたのですが、ここでやっと登場させる事が出来ました。ありがとうございます。
現代の斎藤さんなので口調に悩んだのですが、一応シリアスチックなお話なので、「〜解らぬ」とかを敢えて止めまして、私の大好きな「何故、なにゆえ」も(笑)一応「なぜ」と読んで頂けますと大変嬉しいです。でもあくまでも斎藤さんですよ!そこはイメージでよろしくお願い致します!!最後にタイトルの『ラヴァーズ・コンチェルト』ですが、文中の曲はピアノソロ曲なんですが、二人が奏でる恋って事で恋人達のコンチェルト(交響曲)としました。説明と言い訳てんこ盛りですみません。でも楽しく書かせて頂きました。
リクエスト、ありがとうございました。

aoi




MATERIAL: SUBTLE PATTERNS / egg*station

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