Long word
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割れたグラスに、一体何を注ぐと言うのでしょう
映画の中なら、君のことを抱き締められたかな
ノストラダムスも知らないであろう恋の行方
守られることない約束なんて、しない方が良かったのにね
誓うほどの愛は、生憎持ち合わせていないの
わずかな愛すら、君は与えてくれやしない
愛を知った愚かは甘い罠に酔いしれる
君を忘れられたことなんて一度もなかったよ
塗りつぶしてしまえば、君の笑顔を忘れられるでしょうか
届かないまま消えた想いは、今もまだ捨てられない
◇
虚ろな瞳で、君は誰の影をみつめているの
瑠璃色のワンピースが、風に揺れて君を攫った
あなたに愛されすぎて、とても苦しかったの
汲み上げた愛は、僕の心を満たすのだろうか
砂のお城にはもうときめかないの
散るだけの花なんて、虚しいだけよ
初めから君を愛してなんていなかった
アザレアを踏み潰せば、私は楽になれるでしょうか
忘れたふりして、君は僕を亡き者にした
レンズ越しに笑った君は、絵画のように美しかった
◆
夕暮れの町が、僕らの別れを告げてった
エピローグに綴られたのは、あまりにも残酷な嘘でした
こんなにも苦しいだなんて知らなかったよ
さよならの意味だけは、未だにわからない
最初から、何もはじまってなんかいなかったんだよ
知らない方が幸せだったのかもしれないね
綺麗なままの私で、君の中に留まらせて
零れた愛を拾う術なんて、ありはしないの
僅かな望みさえ許してはくれないんだね
もう、君と夜明けを待つことなんてないんだね
◇
ろくでもない話で、私を落とせる気でいたの?
無能な僕は、君を欲することしかできない
まるごとファイリングできたらいいのに
小鳥も君も、ないてばかりで呆れてしまうよ
殻を破った切なさは、僕を無視して育っていった
終わらないものなんてこの世にはないと知っていた
絵本の中の君は、まるでお姫さまのようだった
エマージェンシーは、僕らの別れを合図した
あなたを恋に落とす罠を仕掛けてみたの
残ったのは、溶けなかった砂糖の塊
◆
パレットの上はたくさんの色で溢れてる
塗り替えられた記憶が、君の存在を否定した
傘がないなら、雨が止むまで話をしよう
絵の具のように、僕も簡単に色を染められたら良かったのに
お待たせって言って、あなたがそこから現れるの
飾り気のない君が、あるとき紅をさした理由
脇役でも構わないから、君の世界に僕を写して
ロマンスの始まりは、いつだって必然だった
もう、私の面影を探したりしないでね
まだ、遠い未来の話だと思っていました
◇
本当は、わたしのことなんてどうでも良かったくせに
愛したのは、ほかでもない君だった
写真の中の僕らは、幸せそうに笑っていた
もう、二度とあの日の二人に戻ることはないんだよ
ヒールを脱ぎ捨てて、君のもとへと駆けて行くね
花に紛れて消えることができたなら
好きな人の目線の先には、いつも嫌いなアイツがいた
全てを捨てて、逃げ出してしまいたい
苦しいだけの愛なら、知らない方がマシだった
オリエンタルノートは、君から僕への呪いだった
◆
終わりがくるなら、始まりなんてなければいいのに
ローズマリーの香りを纏ったきみに捧げるよ
戻れない道があると知ってしまった
思い出なんて、所詮過去の出来事でしかない
置き去りにされたのは、私だったみたい
今が終われば僕らは他人に戻るだけ
地球に生まれた意味なんてないよ
食い尽くされるなら、あなた以外じゃダメみたい
追ってばかりの恋なんて、しない方が良かったわ
透明な言葉は、いつだって君に届かない
◇
割り切れないなら、全部ちょうだい
晴れた空では、君は心に蓋をしてしまうから
君に関する想いも感情も、全部捨ててしまえたらいいのにね
明日がないなら今だけは君を感じていたい
一秒ごとに君を好きになっていった
君を好きになることほど、簡単なことはなかったよ
隣で笑っていた君が、いつの間にか消えていた
利用するだけの関係で良かったの
脱ぎ捨てたのは、偽りだらけの自分でした
逃げ腰な貴方に捧げる愛情は持ち合わせていない
◆
こんな未来を望んだわけではなかったの
振り払うにしては優しすぎた君の腕
汚れた心では、君に愛を囁けない
哀れな君には分からないだろうね
きっと僕は、君に選ばれないだろうから
台本以上にロマンチックな結末を
散りばめられた言葉の意味を、僕はずっと探してる
無欲になりたい、欲にまみれた汚いわたし
今はただ、隣にいられるだけでいい
運命なんて、ただの固定概念にすぎなかった