「卒業まで残り7日、学校生活くいのない1週間にしてください」


結局3年間、ゲン先生が担任だった

それに、ブルーにグリーンに―レッド君も


楽しかった、同時に、辛かった





レッド君を《好き》って気づいて数ヵ月後、意を決してブルーに打ち明けることにした


『ねぇ、ブルー』


「なぁに?」


『私さ、前にあの2人のことは全く気にならないって言ったじゃない?』


「うん、即答だった」


『それがさ…あの、ね―』


しどろもどろするのが癖になったのか、挙動不審になる


「もしかして…どっちか好きになっちゃったとか?」


『だーダメダメ!』


ストレートに言われて、勢いよくブルーの口を塞ぐ


「ばがっだがらばなじて」


『ご、ごめん…』


「はぁー…で、どっちなのよぉ?」


『えっ…、あの、何か…ブルーにはもっと問い詰められると、思ってた』


「?そんな事しないわよ、親友に好きな人ができたら応援するのは当たり前でしょ」


素直に、ただ嬉しい


色々言われたらどうしようかと思っていた自分がバカらしく思えてきた―だって、ブルーだよね、気を使わないで良かった


『ありがと』


「ん?お礼を言われることしたっけ…ま、いいや!で、どっちなの?」


『えっとー…レッド君、です』


「おーレッドか、グリーンって言ったらぶん殴るとこだったわ」


『えぇ?!』


「あんなタラしに惚れるなんて病気よ、殴って目覚ますって意味でね」


ドス黒いオーラを放ちながら、いつものように女の子に囲まれているグリーン君を睨みつける


「でもレッドも相当手強いわよ、グリーンとは正反対で女の子には全く以て興味無いしね」


『そうなんだよね、私なんて綺麗でも可愛くも無いし…魅力0だ』


自分で言って傷つく、でも本当に私は容姿端麗でもなければ、バトルだって上手くないし、取り柄なんて1つも無い


「**は可愛いわよ、分かる人しか分からないの!レッドは人を見た目で判断しないもの、それに、入学して最初の掃除覚えている?」


『うん』


「話しかけられたし、**の名前覚えていたじゃない、周りの女の子たちに一瞥もくれないレッドがよ!」


それって、そんなに凄い事なのかな?


「脈はなくは無い、でも無愛想だし無口だし、…って、結局は手強い相手かー」


幼馴染のあたしにも心を開かないのよね―一生懸命に協力してくれるブルーを見てたら、嬉しくて無意識に笑っていて、ブルーに頬をつままれた


『いーひゃーいー』


「…思いきってレッドの前で変顔してきたらどう?」


『ヤダ!』


「んー困ったわねぇ」




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