ここ最近元気の無い**―彼女の笑顔が無いと俺も笑えなくなるんだって、気づいた…―なら、俺は**が笑えるように何をすれば良いんだ?


「で、俺に相談か」


「だって…どうすれば良いか分からねーんだよ」


「お前…、とことんヘタれだな」


「うううっるせーよ!」


やっぱりヤマトに聞いたのはダメだったか?―でも空と付き合って結構長いし、そういうこともあっただろうな


「最近何もなかったんだよな?」


「全く、何も無い」


「はぁー」


「えっ、何で溜息つくんだよ」


「逆だろ、逆」


「?」


「何も無かったのが逆にダメだったんだよ、お前ちゃんと**にかまってあげてんのか?」


そういえば、最近は確かにサッカーの練習に試合―かまってあげれる時間は無かった、そのせいで**は寂しかったんだ


「あー…俺、最悪」


「まぁ、そういうときもあるな、空は俺のバンド活動が忙しいのは分かってるから休みの日はちゃんと会ってるし―太一もちゃんと時間作って、**に会えよ」


「んー…分かった、ありがとなヤマト」


「あぁ、頑張れよな」



*――*――*



「**」


『…太一』


「なぁ、もし**が良ければ…なんだけど、今度日曜部活休みなんだ―」


『うん』


「だからー…その、えっと…デート、しないか?」


『デー…ト?』


「いや本当!たまたま休みだったからさ!久しぶりに2人で過ごしたいなーって、**と…2人で―」


あぁ、俺いま凄い恥ずかしいし、男らしくないと思う―でも、伝えられた






『良いよ』


「えっ、本当に?」


『うん、私も太一と一緒に…2人でいたいと思って』


**が、笑った


「………ありがと」


『こちらこそ、ありがと』



これは鏡効果


*11.03.26*

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