∴野球部 『お疲れ様です、宵風先輩』 「うん」 『今日は防御率良かったですね、圧勝でしたよ!』 「…ありがとう」 普段は口数も少なくて素っ気ない態度だけど、ピッチャーの素質はピカイチ そして照れた時のはにかんだ笑顔も私の中でピカイチ 「**、少し焼けた」 そう呟いたと思ったら、頬に宵風先輩の心地好いひんやりとした手が触れた 『っ、せ、先輩!?』 「日焼け止め、ちゃんと塗りなおさなきゃダメだよ」 『………はい』 日焼けしていて良かったなって思ってしまう、いつもだったら顔が真っ赤って分かってしまうし 「ストレッチ行ってくる」 『あ、はい!皆さんストレッチでーす!』 「あれ、**ちゃん顔真っ赤だよ?」 『え、嘘!雷光先輩また私をからかって!』 「からかってないよ、俄雨、鏡持ってきなさい」 「はい、雷光さん!」 俄雨君がどこからともなく差し出した鏡を受け取ってまじまじと顔を見ると 『うっ…やだ、真っ赤』 宵風先輩分かってて― 確信犯で天然タラシな 宵風先輩 ∞シリーズ書庫より TOPへ戻る |