死の向こうなんて
見えないから、見なくて良いよ


『ココアを寄越せ!』


「雷光さんにお茶を出せ!」


「命令すんな!」


「…レモネード」


「お前もか!」


「**…」


『うん、今こそ雪見さんを締め上げるべき時ね』


「おい」


平凡な日常?そうといえばそう

何とか任務をこなして
家に帰ってまったり


「ったく、しょうがねーな」


何だかんだ言って優しい雪見さんと、大好きな宵風と過ごす日常、それに意地悪な雷光さんに俄雨

幸せだよ、幸せ


「ほれ」


「ん」


『有り難うございます!』


皆がいない日常なんて
見たくないから


『美味しいね』


「…うん」


「普通ですね、先輩にしては」


「雷光さんに同じ」


「てめぇ…!」


『血圧上がってる』


「**お前なぁ…」


死なないで、消えないで
私も頑張って生きるから


 愛 別 離 苦 

(ついでに夜ご飯も)
(いい加減にしろ!)

死の向こうなんて
見えないから、見ないで良い

だって、今ここで生きてるから




*10.02.10*






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