服部首領の元から
飛び出してきたものの、
行く場所が無く彷徨う


宵風も壬晴も疲れている

何も考えずに着いてきた私には
いったい何ができるのだろう


宵風の乾きを癒すことも
壬晴を隠の王にすることも
2人の願いは叶えられず


ただ私は2人を見つめて涙を流す、鬱陶しく、偽善を纏って


『いらない、私は…いらない』


「まだ…**は戻れるんじゃないかな」


『無理よ、死ぬしかない』


「………」


『2人がいれば大丈夫だから』


これは、本当


逆に言えば2人がいなければ
私は壊れてしまう


「ね、**…指きりしよ」


『指きり?』


「俺と**と宵風は…離れない、一緒に逃げぬく」


指 き り げ ん ま ん

指きりげんまん
嘘ついたら
針千本飲ます
指きった

*10.09.14*




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