俄雨の顔が青ざめている

本当に失礼だ、
キスをしたくらいで


好きって最初に言ったときは凄く驚かれて、でも優しく笑って「僕もです」そう言ってくれた

あれからどのくらいの月日が経った?気羅使いが実地遂行班に入って、しばらくして森羅万象が現れて…

かなり忙しくなった
会える機会もぐっと減った

関係が全く進展しないから
わたしが、進めた

そして今現在に至る


「………」


『いつまで固まっているの』


「えっ…あの」


何か言いたげにしている

そんなに嫌だった?


「僕が」


『俄雨が?』


「僕から、したかった」


『なにを?』


「…最初のきっ、キス」


『………』


「**…さん?」


何よ、今さら遅いじゃない


『だったらすれば良いよ』


「でも―」


『俄雨から、としては最初になるじゃない』


「あ…そういう」


『だから、ね』


 私の最初と あなたの最初

(邪魔が入る前に!)
(………あ、はい!)
(邪魔ってなんだい?)
((っ!))





俄雨、お誕生日おめでとう…!


*10.02.28*






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