「………」


任務から帰ってくると
**がソファーの上で寝てた


クーラーをつけていたから
凄く寒そうに丸まっている


だらしない、と思いながら
タオルケットをかけた


『んぅ…』


唸って身をよじったから、
起きると思ったけど


『…すー…すー』


全然起きる気配がない


「**」


名前を呼んでも反応無し


ちょっと寂しいと思った

僕の残りわずかな時間を
明の笑顔で満たしたかった


でも、寝顔も良いかも

起きるとちょっとうるさいし


『っ…んー…』


びっくりした

心の声が聞こえちゃったかな?


『…っ、くしゅん!』


「**?」


『んー、あっ、宵風おかえり』


「ただいま」


ティッシュを渡すと
恥ずかしがりながら鼻をかんだ


『あり、がと…雪見さんは?』


「買い物行った」


『…そう』


「……………」


『………なに?』


「好き」


『えっ、ななななに、急に?!』


「…なんとなく?」


『なっ…宵風は、私がなんとなく好きなの?』


「………うん?」


『あーはいはい、もう疑問系はいいから』


「**は?」


『ん?』


「僕のこと、好き?」


『めっ、珍しいね…そんなこと聞くなんて』


「好き?」


『…ん、好きだよ』


心がくすぐったくて
笑ってしまう

でも**も僕の笑顔が
好きっていうの

それがまた嬉しい、幸せ


待 ち 宵
君の笑顔は素敵


*10.08.18*





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