『仲間を理解すること』








鬼「お前ら!集合!」


JA 「鬼柳がまた何か始めるぞ」


ク「何度目だよ」


鬼「二人してひでぇな!今回は真剣!本当に!」


遊「それで、何なんだ?」


鬼「実はな、こうしてチームになってみたものの、俺はまだお前ら3人を理解しきってねぇ。
 お前ら3人はずっと一緒に居ただろ?だからさ、お互いの長所短所とか性格とか、俺に教えて欲しいんだ。
 やっぱ、仲間のことは知っとかないといけねぇからな」


ク「鬼柳の癖に良いこと言うじゃんか」


JA「鬼柳の割にはまともなこと言ったな」


鬼「なあ、泣いて良い?」


遊「流石鬼柳だな、仲間思いで」


鬼「俺、もう遊星しか信じられなくなってきたぜ」




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鬼「じゃ、まずはジャックのこと教えてくれよ」


ク「傲慢、自己中、俺様」


JA「貴様ァァァァァ!!」


遊「子供の面倒見は良い。素直じゃないが仲間思いの奴だ」


JA「遊星……っ」


ク「人の話は聞かねぇし、気も利かねぇし、何もしねぇし」


遊「カンが鋭く、計算高い。やる時はしっかりやる」


鬼「…あー…じゃあ、クロウは?」


JA「チビ、低能、口うるさくて敵わん」


ク「な…ん…だ…と?(イラッ」


遊「子供好き、面倒見が良い、勇気もあるし情が厚い」


ク「遊星…お前…っ」


JA「子供脳、短気、注意不足」


遊「心が広い、策略的、社交的」


鬼「…さっきからさ、遊星しか良いこと言ってないか?」


遊「そうか?」


JA「クロウ…貴様…ッ」


ク「ジャックこの野郎…ッ」


鬼「こっちはこっちで一波乱ありそうだしよ…。
 じゃ、じゃあ遊星!遊星はどうなんだ?」


ク「遊星はあれだ、手先器用で頭が良い」


JA 「面倒見がよく努力家で、家事全般出来る」


ク「素直で真面目、寛大な心持ってる」


JA「勇気もあるし決断力もある、人を見る目もある」


ク「子供からも人気だし、年上からの信頼もある」


鬼「…おい、長所しか言ってねぇぞ。短所はどうしたよ?」


JA「短所か…」


ク「短所っつったらアレだな」


ク JA「「優しすぎる」」


鬼「…そこなのか?」


JA「遊星は、その優しさが仇になって恨まれるタイプだ」


ク「遊星は仲間に甘いからなぁ」


鬼「なんか…大体分かった気がする。お前らって、ジャックとクロウ以外は仲が良いんだな」


ク「遊星は中立の位置に居るようなもんだからな」


鬼「遊星だけが俺を相手してくれるのもやっと分かったよ」


遊「普通じゃないか?」


鬼「お前は良い子だなー(よしよし」


ク「鬼柳が遊星撫でてると、犯罪に見えてくるぜ」


鬼「なんなの?そんなに俺を苛めて楽しいのか?」


JA「鬼柳、お前いくつだ?」


鬼「16だ」


JA「遊星は童顔だからな、余計に犯罪のように見えるんだろう」


鬼「遊星、何歳?」


遊「…14」


鬼「安心しろよ、許容範囲内だ」


ク「なんのだよ」


JA「遊星には手を出すな。鬼柳、クロウも14だ」


鬼「なんだ、クロウもか!」


ク「てめっ、仲間売るな!!」


JA 「ふん、遊星が犠牲になるより良いだろう」


鬼「なにその、俺に捕まったら終わり、みたいな話は」


遊「鬼柳、ジャックは15だ」


鬼「え、マジで?見えねぇ」


JA「悪かったな」


ク「老け顔」


JA「なんだと!?」


ク「お前だってさっきチビっつっただろ!お返しだ!」


遊「鬼柳も16には見えないぞ」


鬼「それ、俺が大人っぽいってことかー?」


遊「そうだな」


鬼「遊星、本当素直だなー。その心に癒されるぜ…」


JA「(やはり、鬼柳も遊星を気に入ったようだな)」


ク「(遊星は好かれやすいからな。あの性格だし)」


JA「(俺たちは、なんとしてでも遊星を守らなくてはならん)」


ク「(鬼柳に感化されて、遊星が穢れちまう)」


鬼「遊星、あいつら小声で俺に酷いこと言ってるぜ」


遊「いつものことだ。あれでもお前の事を信頼している。冗談で言ってるんだ」


鬼「いや、あれは絶対マジだって…」


遊「何かあれば、俺に言え。あの二人に注意しておくから」


鬼「遊星…、お前本当優しい奴だよな…(ギュッ」


遊「鬼柳っ、苦しい」


鬼「満足するまで離さねぇぜ!」


遊「なんの満足だ、鬼柳」


JA 「ええぇえい!離せ!!(バシッ」


鬼「い゛っっってぇ!!」


遊「ジャック!暴力は…っ」


ク「何勝手に変なことやってんだ!鬼柳!(ゲシッ」


鬼「あだっ!!蹴るな!」


遊「クロウ!」


JA 「自業自得だ!」


ク「遊星に慣れ慣れしく抱きつきやがって!」


遊「…じゃあ、クロウもジャックも来れば良いだろう…、ほら」


JA「な……っ」


ク「遊星…っ?!」


遊「来ないのか?」


鬼「俺は行くぜ遊星ー(抱」


遊「力は加減してくれ、鬼柳」


ク「俺も行くしかねぇ!(抱」


JA 「キングはチャンスを逃さないものだ!(抱」


遊「(子供を相手してる気分だ)」