『仲間を理解すること』
鬼「お前ら!集合!」
JA 「鬼柳がまた何か始めるぞ」
ク「何度目だよ」
鬼「二人してひでぇな!今回は真剣!本当に!」
遊「それで、何なんだ?」
鬼「実はな、こうしてチームになってみたものの、俺はまだお前ら3人を理解しきってねぇ。
お前ら3人はずっと一緒に居ただろ?だからさ、お互いの長所短所とか性格とか、俺に教えて欲しいんだ。
やっぱ、仲間のことは知っとかないといけねぇからな」
ク「鬼柳の癖に良いこと言うじゃんか」
JA「鬼柳の割にはまともなこと言ったな」
鬼「なあ、泣いて良い?」
遊「流石鬼柳だな、仲間思いで」
鬼「俺、もう遊星しか信じられなくなってきたぜ」
++++++++++++++
鬼「じゃ、まずはジャックのこと教えてくれよ」
ク「傲慢、自己中、俺様」
JA「貴様ァァァァァ!!」
遊「子供の面倒見は良い。素直じゃないが仲間思いの奴だ」
JA「遊星……っ」
ク「人の話は聞かねぇし、気も利かねぇし、何もしねぇし」
遊「カンが鋭く、計算高い。やる時はしっかりやる」
鬼「…あー…じゃあ、クロウは?」
JA「チビ、低能、口うるさくて敵わん」
ク「な…ん…だ…と?(イラッ」
遊「子供好き、面倒見が良い、勇気もあるし情が厚い」
ク「遊星…お前…っ」
JA「子供脳、短気、注意不足」
遊「心が広い、策略的、社交的」
鬼「…さっきからさ、遊星しか良いこと言ってないか?」
遊「そうか?」
JA「クロウ…貴様…ッ」
ク「ジャックこの野郎…ッ」
鬼「こっちはこっちで一波乱ありそうだしよ…。
じゃ、じゃあ遊星!遊星はどうなんだ?」
ク「遊星はあれだ、手先器用で頭が良い」
JA 「面倒見がよく努力家で、家事全般出来る」
ク「素直で真面目、寛大な心持ってる」
JA「勇気もあるし決断力もある、人を見る目もある」
ク「子供からも人気だし、年上からの信頼もある」
鬼「…おい、長所しか言ってねぇぞ。短所はどうしたよ?」
JA「短所か…」
ク「短所っつったらアレだな」
ク JA「「優しすぎる」」
鬼「…そこなのか?」
JA「遊星は、その優しさが仇になって恨まれるタイプだ」
ク「遊星は仲間に甘いからなぁ」
鬼「なんか…大体分かった気がする。お前らって、ジャックとクロウ以外は仲が良いんだな」
ク「遊星は中立の位置に居るようなもんだからな」
鬼「遊星だけが俺を相手してくれるのもやっと分かったよ」
遊「普通じゃないか?」
鬼「お前は良い子だなー(よしよし」
ク「鬼柳が遊星撫でてると、犯罪に見えてくるぜ」
鬼「なんなの?そんなに俺を苛めて楽しいのか?」
JA「鬼柳、お前いくつだ?」
鬼「16だ」
JA「遊星は童顔だからな、余計に犯罪のように見えるんだろう」
鬼「遊星、何歳?」
遊「…14」
鬼「安心しろよ、許容範囲内だ」
ク「なんのだよ」
JA「遊星には手を出すな。鬼柳、クロウも14だ」
鬼「なんだ、クロウもか!」
ク「てめっ、仲間売るな!!」
JA 「ふん、遊星が犠牲になるより良いだろう」
鬼「なにその、俺に捕まったら終わり、みたいな話は」
遊「鬼柳、ジャックは15だ」
鬼「え、マジで?見えねぇ」
JA「悪かったな」
ク「老け顔」
JA「なんだと!?」
ク「お前だってさっきチビっつっただろ!お返しだ!」
遊「鬼柳も16には見えないぞ」
鬼「それ、俺が大人っぽいってことかー?」
遊「そうだな」
鬼「遊星、本当素直だなー。その心に癒されるぜ…」
JA「(やはり、鬼柳も遊星を気に入ったようだな)」
ク「(遊星は好かれやすいからな。あの性格だし)」
JA「(俺たちは、なんとしてでも遊星を守らなくてはならん)」
ク「(鬼柳に感化されて、遊星が穢れちまう)」
鬼「遊星、あいつら小声で俺に酷いこと言ってるぜ」
遊「いつものことだ。あれでもお前の事を信頼している。冗談で言ってるんだ」
鬼「いや、あれは絶対マジだって…」
遊「何かあれば、俺に言え。あの二人に注意しておくから」
鬼「遊星…、お前本当優しい奴だよな…(ギュッ」
遊「鬼柳っ、苦しい」
鬼「満足するまで離さねぇぜ!」
遊「なんの満足だ、鬼柳」
JA 「ええぇえい!離せ!!(バシッ」
鬼「い゛っっってぇ!!」
遊「ジャック!暴力は…っ」
ク「何勝手に変なことやってんだ!鬼柳!(ゲシッ」
鬼「あだっ!!蹴るな!」
遊「クロウ!」
JA 「自業自得だ!」
ク「遊星に慣れ慣れしく抱きつきやがって!」
遊「…じゃあ、クロウもジャックも来れば良いだろう…、ほら」
JA「な……っ」
ク「遊星…っ?!」
遊「来ないのか?」
鬼「俺は行くぜ遊星ー(抱」
遊「力は加減してくれ、鬼柳」
ク「俺も行くしかねぇ!(抱」
JA 「キングはチャンスを逃さないものだ!(抱」
遊「(子供を相手してる気分だ)」