『作れば良いじゃん』








遊「クロウは本当、面倒見が良いな」


ク「ん?どうしたんだよ急に」


遊「さっきまで、マーサハウスに行ってたんだろ?久々に子供たちの顔を見てスッキリしたって顔してる」


ク「そ、そうかぁ?」


遊「フ、本当に子供好きだな、クロウは」


ク「子供好き…ま、否定は出来ねぇけど、なんかほっとけないんだよなぁ。
 でも、それは遊星もジャックも同じだろ?」


遊「まあな。俺たちは今までの経験上、子供たちを放っておけない」


ク「あぁ…ガキ共に寂しい思いをさせたくねぇからな」


遊「…クロウって、将来親バカになりそうだな」


ク「おいおい、イキナリなんだよ」


遊「自分の子供にはとことん甘そうだ。我儘言われても聞きそうだからな」


ク「あー…確かに聞きそうな気がするな…」


遊「子供たちの面倒見てると、自分の子供が欲しくなってくるんじゃないか?」


ク「……そうかもな」


遊「…クロウ」


ク「なんだよ」


遊「生んでやろうか?」


ク「………は?」


遊「だから、お前の子供生んでやろうか?」


ク「…ぇ…ちょっ///何言い出すんだお前は!!//」


遊「今、物凄く子供が欲しそうな顔してるから」


ク「そんな顔してたか!?でも、なんでその結論にいきつくんだよ、可笑しいだろ!//」


遊「可笑しいか?別にクロウの子供なら良いか、と思ったんだがな」


ク「へ……?」


遊「気まぐれで言ったとでも思ってるんだろうけど、こんなことクロウにしか言わないさ」


ク「それってつまり…?」


遊「俺も、クロウの子供なら欲しいな……な?」


ク「……っ、あぁもう!///」


遊「クロウ?」


ク「お前…本当、殺し文句しか言わないよな…っ」


遊「悪いな、全部無自覚だ」


ク「自分で言うかよ普通…」


遊「それもそうだな、んっ」


ク「たくっ、人のこと煽りやがって…」


遊「ぁ…、それも、俺が天然だから…っ、クロウの気のせいだ…ァあっ」


ク「ならもう俺の気のせいで良いよ。でも、煽ったのはお前だから、抵抗すんなよな」


遊「んぅ…っ、はァ、別にっ…最初から抵抗する気…ないっ…」


ク「遊星、お前つくづく可愛いな…」


遊「…嬉しくない…」


ク「褒めてるのにか?まあ、そんなとこも好きだけど」


遊「……それは、嬉しいな」


ク「なら、もっと言ってやるよ」