「借りました」
ク「ん……?おい、ジャック。ここに置いてたデュエルディスク知らねぇか?」
JA「さあな。大方、遊星が持って行ったんじゃないのか?」
ク「もうメンテナンスの時期か?この前やったばっかだろ」
JA「俺に言われても知らん」
遊「ただいま」
ク「遊星、ここにあったデュエルディスク知らないか?」
遊「さあ?俺は知らないぞ?」
ク「あれ?遊星じゃないのか?」
遊「この前メンテナンスをしたばかりじゃないか」
JA「……じゃあ、鬼柳か?」
ク「鬼柳がなんで俺のデュエルディスク持って行くんだよ」
遊「鬼柳がクロウのデュエルディスクを……?」
JA「また変な事に使ってんじゃないだろうな」
ク「もしそうだったら海に落とす」
遊「いや、いくら鬼柳でも次から次問題は起こさないだろう」
鬼「ただいまー」
遊「あぁ、丁度いい所に。おかえり、鬼柳」
ク「おい、鬼柳。俺のデュエルディスク持って行ったか?」
鬼「あぁ、そうそう!悪い、借りてたんだ。ほら、返すよ。サンキューな」
ク「何でまた持ってったんだ?」
鬼「西地区の方で新顔と会ってさ。あぁ、新顔って言っても、まだまだガキだけど。そいつがデュエルディスク持ってないっていうから、腕のサイズ測ろうと思って、目安となるクロウのディスク借りたんだよ。
それで悪いんだけどさ、遊星?サイズをメモってきたから、そいつのデュエルディスク作ってやってくれねぇか?」
遊「あぁ、構わないぞ」
ク「なんだそういうことかよ。てっきりまたお前がいらんこと仕出かすのかと…」
鬼「信用ねぇな、俺」
遊「だが、優しいじゃないか鬼柳。子供にディスクを作ってやるなんて」
JA「今日は台風でもくるのか」
鬼「ジャックとクロウは本当に俺に厳しいな」
遊「それが二人の愛さ」
鬼「俺、もっと包み込むような愛情で育ちたい」
ク「鬼柳にはこの程度の愛で十分だ」
鬼「そういう愛情の注ぎ方をするから、子供がグレるんだ」
ク「お前は子供じゃねぇだろ」
鬼「それを言われちゃなにも言えない」
遊「鬼柳、ジャンク山から部品持って来てくれないか?なんでもいいから」
鬼「え、あ、分かった」
遊「クロウも行って来い」
ク「え、なんで俺まで……」
遊「鬼柳一人じゃ大変だからな。手伝ってくれ」
ク「……へいへい。分かったよ」
遊「ジャック、お前も行け。二人が喧嘩しないように見張ってくれ」
JA「俺だけ疲れさせるつもりか……」
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