※擬人化してます。
01(クックとレイア)



(


(リオ夫婦になる前の前の前すぎる話)

今日はバレンタインデーです。リオレイアは昨日から必死に作ったチョコをバックの中に入れて好きなひと( ?)のところへ向かいます。

…うまく、できたはず………

レイアは期待半分、不安半分抱えながら親にちょっと出かけますと言って飛び出した。娘息子ラブなレウス父を思いっきり撒いて…。父親は「バレンタインデーだあ?こんな浮かれた日に限っておっかないハンターさんがやってくるんだ!行ってはいけないぞ!!チョコをやるだと!?誰だ!誰なんだ!どこの誰だうちの愛娘をたぶらかしているどこぞの馬の骨だかなんだかわからない野郎はああ…!チョコやるなら俺にしろ娘よおおお!そしt!「はいはいはいはい、黙りなさいあなた。レイア、行きなさーいここはお母さんがなんとかしとくから、ね?」

「…う、うん。行ってきます」

レイアは森丘3丁目にやってくると目当てのひとを探します。少しぶらぶらしているといました。金色の髪の赤いジャージ姿のイャンクック先生がいました。彼はレイアの先輩です。彼は就職先を去年の春から保育園にしたのだった。レイアは遠目からクックを見て、今日はあのおっきな麦藁帽子被ってないんですね、とクスリと笑ってしまう。彼は首に麦藁帽子をかけていただけだった。

クック先生は誰に対しても優しいのだ。保育園の一番人気の先生だけあってか、もうすでに先生の周りには女の子園児たちが囲んでいる。あと園児たちの親御さんも「日頃からお世話になってます。」と言ってチョコをあげていた。中には高級そうな包みをしているものもある。レイアは自分のチョコを手に取りため息をついた。自分と同じ年の若い子もたくさんいたし…と自信をなくしていた。

(こんなものを食べてくれるのだろうか…)

けしていいものではないし、料理の下手なレイアにしてはうまくできたほうであった。レイアはあの女たちの中に入っては行けなくてUターンをし森の方へ逃げ出した。

森へ来るとレイアと同期の仲良しレウス二人組のアホ共がいた。レウス青は彼女を見るなり「ふふーん、さてはフラれたのか」と笑った。腹立つレイア。青のレウスはヘタレのくせに態度がデカい。明るい性格で誰とでも打ち解けるのが彼のいいところであろう。桜レイアが好きらしく、彼女の前ではてんで、駄目なモヤシと化す。奥手なものだから損な奴だと思う。対する赤いレウスは青レウスみたいに性格は明るくなく、クール装ってるツンツン野郎。私がキレて殴りかかるときも過去幾度かあったが体力なくなって逃げ出してしまうのだ。情けない。結局、ヘタレに変わらないのだ。彼らの父達はとても強くてかっこいいのにどうしてこんな弱虫短気ヘタレ息子が生まれてしまったのだろう。世界は不思議で溢れているね。

レイアがそう考えていると青のお兄さんったらレイアの作ったのチョコを食べていた。赤いヘタレも食べ始めた。

「…………ちょっと…!!ば、バカ!アホレウス!!ヘタレウス!!何勝手に私のチョコ食ってるんですかああああ!吐け!今すぐ吐けぇええ!!」

「わっはっは!もらい手のない哀れなチョコを食ってやったんだよ!」
「俺はこいつからもらっただけだし。」

「わああああんお前らなんかキライだあああ」

レイアはせっかく作ったチョコを食べられてしまい泣いてまた逃げ出した。後ろからレウスのバカ共がなにやら叫んでいるが聞こえないフリしてやった。

どのくらい走ったかはわからないが、気づいたら川の流れているところまで来たようだ。あの、険しい崖っぷちあたりで今日のこのもやもや感を一気に叫んで吐いてしまおうか…。クック先生(先輩)にはチョコ渡せなかったし、ヘタレウス共には食べられてしまうし、散々だった。爆発しろ、と世のカップル共に恨みを込めて言ってやる。ああ、私のバレンタインデー…と。

ひとりで泣きながらぼけーとしてると突然後ろから声がかかった。

「レイア!?」

「…!!?」

バッと勢いよく後ろを振り返るとクック先生がいた。あんなに囲まれてたのに……終わったのかな?全部もらったのかなと想像したらレイアは自分が切なくなった。

「レイアが来ないからどうしたんだろうと思って」

「……………先輩にチョコ作ったんですけどね」

レウスのアホ共に食べられたのですよ。と、そう言った彼女はまた苛ついたのか、口から火が出るかと少し怯えた思ったクックでした。しかし、彼女は怒る気力も失せたのかしなしなと萎れるようにその場にしゃがみこんで「先輩にあげたかったのにあげれなくなってしまいました。」と肩を落とした。

「いいよ、レイアの気持ちは十分、伝わったから」

「〜せんぱい…!!」

「な?だから泣かないで。」

そう言ってレイアの涙を指で拭ってくれる。ほら、立って?とクックがレイアの手を取るとレイアは慌てて立ちあがった。それでもレイアは下を向いたまま表情がまだ優れない模様。大体想像できるクックはレイアの頭を撫でて言った。

「今日はね、園児たちがくれるチョコ以外、女の子達からは一つももらってないんだからね」

今度作ってよと、挑戦気味に笑う彼の目をレイアは離せなかった。心底この人が好きなのだと思いしらされるレイア。

「先輩、先輩!」

帰ろう?と言って歩き出したクックにレイアは、背中に向かって抱きついた。

「うわっ!!レ、レイア!?」

01 「!」

(はいはい、)
(先輩、大好きです)

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前々からなんとなく妄想してましたクック先生とレイアのCP…

Qレウスじゃないんですか…?って?

なに言ってんすか、レウスは王道さああああ!大好きです私も。

しかし、私の頭の中はですね、クック→←緑レイアなのですよ!
後に二人?は別れてしまい、赤レウス→緑レイア→クックという関係に!
そして最期には赤レウス→←緑レイア→クックというような…!
なんだこのドロドロ泥沼関係は…!!!!という流れが、ときめくのですよ!









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