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アイラヴユー?




※BL・微裏注意











「なまえ!」


そうやって抱きついてくるこいつは女好きの男だ。
何故いつも抱きついてくるのかは知らない。
このまま知らない方がいいと思っていた。


「ラビってほんとなまえのことが好きだねっ」

「愛してるからな!」


リナリーの一言にラビが返した言葉に驚く俺とその他一同。

ちょっと待て、これは冗談で返していいんだよな?


「ラビ…何馬鹿なこと言ってんだよ」

「馬鹿なことじゃないさ。俺はなまえのこと本気で愛してるの」

「俺、男…だぜ…?」

「そんなん知ってる」


ラビは周りも納得するほどの女好きじゃなかったっけ?
いや、その前に、みんなガン見じゃないか!


「とりあえずギャラリーがうっさいから場所移動しよか」


ラビの一言に頷く俺。
ギャラリーがうっさいと言うか、原因はお前なんだがな。

移動した先は俺の自室。
俺の部屋とはいえ…あれ?やばい?


「なんで俺、押し倒されてんの?」

「好きな子と二人っきりの部屋で押し倒さない方がおかしいと思わない?」


思いません。
まず、性別がおかしいと思いませんか。


「だから、俺は男だ!」

「知ってるって。そんななまえが好きなんさ」

「なんで!?ラビは女好きなんじゃ…っんぅ!」

唇に当たる、目の前の男の唇。
これ…キス、ですか…?


「ちょっと黙れ」


黙らざるを得ないと言うか、舌入って…る…!?
待て待て待て待て!


「ん…っ!んんん゛ー!」

「…何さ」

「ぷはぁ…苦しいっつの!」


こいつ、俺を殺す気か!
窒息死させるつもりだったな!
ってかなんでそんなに飄々としてんだよ…!


「なまえは顔真っ赤さね」

「ラビが平気すぎんだよ!」

「あれ?もしかしてファーストキスだった?」

「…っ!」

「これは図星かな?」

「馬鹿やろ…俺、好きだなんて言ってねぇよ…」

「嫌いなんさ…?」


なんて目をさせやがるんだ!
うるうるさせて…まるででもなんでもなく、兎だ…。


「嫌いじゃないけど…」

「じゃあ好き!?」

「え、いや、はい、えと…好きです…?」


何言ってんだ?俺。
ラビの目を見たら、予想通りと言われたよう。
まさか…まさか…。


「なまえは素直で可愛いやつさ」

「俺を騙したのか…?」

「騙したなんて酷いさね。俺はなまえの本当の気持ちを聞き出しただーけ」

「本当の気持ち…なのか?」

「吐き出した唾は飲み込めないんよ。愛してるさ、なまえ」


なんかものすごい悔しいんだが、どうやら俺がラビを好きなことは本当らしい。
だって、こんなにもラビを求めているだなんて…認めたくないな。


「続きして良い?」

「続…って…あ、」


そういえば押し倒されたままだった。
続き、ということは、その…。


「いただきます」


なんとも良い笑顔でいらっしゃいますね。





**********
再開一発目でございます。
このまま行くとチョメチョメしそうなので…。
纏まりないのは仕様d

(2012.4.1)









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