ギフト、短編用 | ナノ




にゃんこ




「おい…なまえはどこに行ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ」


平助の声が屯所中に響き渡ったころ、私は屋根の上で猫たちと戯れていました。


「今日は天気がいいねぇ」

「にゃあ」

「うんうん、猫くんも気持ちいいか」

「にゃー」

「そうだね、平助が私を呼んでたね」


わかってます。
平助が私を呼んでた(怒鳴ってた?)理由。

数刻前に遡ります。




「うん、暇であって暇で暇だから暇だ」


とりあえず暇でした。


「そうだ、平助に悪戯しよう」


そうして、平助の部屋にあったお菓子を食べました。




「好きな子はいじめたくなっちゃうの」

「にゃんにゃん」

「一緒?」

「にゃにゃあ」

「うんうん、そうか」


代わりに文を置いといたはずなんですけどね。


「なまえ!!!これどういうことだ!!」


“可愛い可愛い平助へ

好きです。

なまえより
あ、お菓子食べちゃいました。”


急に気持ちを伝えたくなったので。


「気まぐれにもほどがあるだろ…!」


平助が私を見つけたのは日が暮れる頃。


「なんでこんなところで寝てんだよ…」

「すぴー」

「くっそ…俺だって好きだっつの」


本当は起きてるだなんて言ったら怒るんでしょうね。


「…っ」

「寝てる間にちゅーするって狡くないですか」

「お、起き…!」

「好きです」

「俺も…」

「知ってます」

「やっぱりさっきの聞いてたのか…」

「仕返しです」


やられっぱなしは嫌なので、仕返しのちゅー。





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はい、自分でも何書きたかったのかわかりませんでした←

(2011.12.1)









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