ギフト、短編用 | ナノ




平和で愛で




“また”なまえと出会ってから半年。
前世の記憶を持っているのは僕だけかと思っていたけど、そうでもなくて。


「昔から相変わらずだよなぁ」

「ふふっ羨ましいでしょ」

「何?平助くん羨ましいの?」


べっつに!!って頬を膨らます平助も千鶴ちゃんと付き合ってるくせに。相変わらずなのはどちらだろうね。


「僕たちの方がラブラブだよ」

「知るかよっ!!」

「総司好きー」

「僕は愛してる」


口からジュース垂れてますよ、平助くん。きったないなぁって顔したら慌てて拭う。


「つか千鶴ちゃんは?」

「委員会」


そういえば今日は委員会の日だった。そういうものに僕もなまえも興味がないから忘れてたよ。


「てゆーか!!なんでお前ら残ってんだよ!!」

「平助に見せつけるため」

「他でやれっ!!」


ちぇー、と一言言うと「じゃあ僕たちはデートして帰ろうか」って立ち上がる。その後からなまえが「いいね!!」なんて笑うから抱きしめたくなるんだ。
平助にじゃあね、と言って靴箱を目指す。


「世の中平和になったもんだよね」

「えっ急だね」

「なんとなく思っただけ」


昔は殺されるか殺すかの世の中で。
その中で生き残るため、大切な人のため、みんな闘った。


「あ、でも、」

「ん?」

「総司がいなかったら私の世界は平和じゃないよ」

「!!」


あぁ、もう本当に、


「大好きだよ、なまえ」

「知ってる!!」


今度こそその笑顔を守るから。
だから、側にいてよ。





平和です
「じゃあ駅前のケーキ屋さんに行こうか」
「ケーキ!!大好き!!」
「…。」
「もしかして…ケーキに妬いた?」
「っ!!…ほら行くよ」



**********
6300のキリ番を踏んでくださったみゃん様に捧げます!!
甘いお話…になってますでしょうか?
相変わらず着地点が見えないお話で申し訳ないです。
みゃん様に限り、修正・お持ち帰り可です。

みゃん様、キリ番を踏んでくださりありがとうございます!!




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