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トリック?トリート?




今日はハロウィンなのです!
無償でお菓子が貰える日なのです!

お!お目当ての人物を発見!


「へーいちゃん!」

「げ、なまえ…」


げ、なんて失礼ね。


「げとは何よ!」

「嫌な予感しかしねぇ」


嫌な、予感、か…。
そんなこと、平ちゃんの口からはじめて聞いた。

平ちゃんにとって私は疫病みたいに思われてるのかな。


「…じゃあいいや…」

「は…?」


ふと、後ろを振り返れば総司が歩いている。

総司でいいや…。


「あ!総司ー!」

「ん?どうしたの?なまえちゃん」


なんだかいつも以上に笑顔な気がする…。
なんとなく怖いような…。

ええい!魔法の言葉だ!


「トリックオアトr…え?!」


急に引かれる腕。

前では総司が手を振っているし。


「平ちゃん…?」

「最初は俺だっただろ。その…総司とかんとこに行くなよ…」


これは…やきもち?


「…ぷ」

「なっ!笑うな!」

「だって…あはははっ」


うん。
平ちゃんのこんな一面が見れるのであれば、たまにはこんなのもいいかな、とか思ってみたり。

でもまずは、魔法の言葉を。


「trick or treat!」

「ほらよ」

「!!」


ほっぺたにくれたのは、


「これは…悪戯…?」

「ばーか。お菓子だっての!」


どうやら世界一甘いお菓子のようです。





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ハッピーハロウィン!

(2011.10.31)









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