ギフト、短編用 | ナノ




どうしたらよいものか。




どごーんっどがーんっ

派手な音が今日も動き回る。
破壊音の中にはあの人の声も。


「なっななな那月ぃぃぃぃいいいいっくんなぁあああああっ!!!」

「待って下さいよ!翔ちゃんっ」


よくまぁやるわ。
毎日毎日飽きないねぇ。


「なまえちゃん…顔怖いよ…」

「えっ?あぁ…そう、かな?」

「なに?旦那取られて嫉妬?」

「友ちゃん!んなこたぁねぇよ!」


そんな四ノ宮に嫉妬とかするわけないじゃん!
あの二人は小さい頃からの知り合いだし、部屋も一緒だし、そもそも翔が可愛いのがいけないんだし…っ!


「どうしたの?威勢のいい子猫ちゃん」


いきなり肩にきた重み。
私に抱きつくような男はこいつしかいない…。


「おい、神宮寺離せ」

「女の子にしかめっ面は似合わないよ」

「てめぇだけだ!離せ」


まじ、こいつ、離れねぇ!
男女の力の差に涙目だわ!


「はーなー…「なまえから離れろおおおおお!!」翔!」

「おっと」


ど っ か ら 飛 ん で き たこ い つ ! !

完璧四ノ宮の跳び技をマスターしてやがる!

って、


ぎゅ。


「!」

「こいつは俺様んのだから触るな!」

「し、翔…っ」


なんだこの公開処刑のような恥ずかしさは!
なんっちゅう羞恥プレイだよ!


「翔…」

「あん?」

「は、恥ずかしい…んです、けど…」

「あ、ごめん」

「いや…」


あ、なんか離されると名残惜しいかも。


「…なまえ…」

「な、何…?」

「やっぱくっついてても…いい、か?」

「ばっ!…好きにすれば…っ」

「本当に好きにするからな」

「へ?」


ひょい、と私を担ぎ上げれば、


「じゃなまえ連れて行くから」

「勝手にすればー」

「あわわわっ」

「あそこまでラブラブさを見せつけられちゃったら、ね」


待て!連れて行くってどこに?!


「どこ行くの?!」

「秘密」

「待て、降ろせ!」

「いいよ」


ふぅ、と息を付くのもつかの間。翔は顔を近づけてきて、ちょ、近い…!


「ふふ、キスされると思った?」

「なっ!」

「俺の部屋で、な?」

「ー…っ!」


耳元の甘い囁きは小悪魔のものでした。





**********
おわってくれww
ST☆RISHの翔ちゃん初夢でした。
まだいまいちみんなのキャラがつかめていない件。
勉強します…っ!

(2011.9.18)









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