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誕生日




「真弘せんぱぁぁぁぁぁぁぁああいいいいいいいい」


遠くからでもわかるなまえの声。
よくあんな遠いところからここまで聞こえる声を出すよな。
まぁ、もしかしたら俺がなまえのことを好きだから聞こえるってのもあるかもしれないが…。


「…なんだ、そんなに慌てて」

「だってやっと見つけたんだもん」

「先輩には敬語を使え」

「お誕生日おめでとうございますっ!!」

「へ?あ、あぁ今日俺誕生日だったか」


そういえばそうだったな、なんて思っていたら。


「これプレゼントです!!」

「え、」

「なんですか、不満ですか」

「いや、違くて…」

「?」


なまえからプレゼントを貰えるなんて…。
感激というか、嬉しすぎて…。


「先輩?」

「あ…お前がプレゼント用意してるなんて驚きだった」

「ははっひっどいですねっ!!」


…。
何故素直にありがとうが言えないんだ…俺。


「てか、なまえが俺の誕生日知っていたのも驚きだったし」

「えっと、それは…ほら、ね!!」

「なんだよ」

「あ!!そういえば珠紀ちゃんに呼ばれてたんだった!!じゃ、」

「ちょっと待て」

「ん?」

「その、あ…ありがとな…」

「!!全然っいいよ!!」


なまえから好きだと聞かされたのはこの後の話。





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真弘先輩誕生日おめでとうございます!!
ツンツンした先輩も、かっこいい先輩も、ちっちゃいところも大好きです!!

(2011.8.17)









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