過去短編 | ナノ




昼飯




『あぁぁぁあぁぁあぁっ!』

昼飯を忘れた!最悪だ!
食い意地の張っている私にとって昼飯は必要不可欠。

だからといって人様の飯を貰うわけにもいかない。

「って言う意地張るの止めたらいいのに…」

『うるさい!意地なんか張ってないもん!』

「おいおい珠紀に当たるなよ」

そうだ。
意地なんか張ってない。
私のお綺麗な気持ちを踏み滲まないでほしい。

とは言え、


グゥゥウ…


「めっちゃ腹なってんじゃねぇか!」

『うるせぇ馬鹿鴉!』

「あんだと?!なまえ、てめぇ」

『やるの…っかぁ…』

力がでない…。
無理…。

『腹減ったぁ…』

死ぬ…。

「ん。」

『へ?』

「仕方ねぇからやるよ」

『焼きそばパン…?だってそれは…』

「いいから食え!」

と無理やり焼きそばパンを押しつけられた。
有無は一切受けない気だな。

畜生…負けた…。



やさしくされると、なぜかこの人には逆らえない。
ポリシーだって簡単に破れる。


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ひよこ屋さまからお題をお借りしました。
真弘先輩大好きです←












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