過去短編 | ナノ




クリスマス





『リン、レン、そっちの飾り付けはどう?』

「バッチリだよー!」


私たちはクリスマスパーティーの飾り付け係です。

料理が下手だから。


『よし、これで完璧かな』

「やったぁ!かんせー」

「俺らの努力の証だなっ」


目の前には見事に飾り付けされた部屋。
ちょっとやそこらの飾り付けより断然豪華。

『あっち(料理係)はまだっぽいね』

「さっきミク姉がネギ大量にいれようとして惨事だったらしいよ」

『げっ!まじ?!普通のを作ってください…』


絶対、ミクもこっち(飾り付け係)だよね。
何故そちらにいったのか…。


「暇になっちゃったね」

『そうだね…外で遊ぶ?』

「雪合戦しよーぜ!」

『3人でかよ』


と、言うわけでクリスマスの日に雪合戦をすることに。
若いって無敵だと思う。
だって、この寒い中2人とも凄く元気。


『ちょー寒ぃ…』

「ほら雪だるま作るよ」

『あれ?!雪合戦は?!』

「「やめたー」」


このお気楽者共め。

ちっちゃな雪玉を作り、それをどんどんデカくしていく。

誰が一番デカいの作れるか、なんてレンが言うからついついのってしまう。

手袋をはいているけど、やっぱり冷たくて。
帰ったら霜焼けになるんだろうな、って思ったらちょっとおかしかった。


「ほら!俺のどうだ!」

「リンのも大きいでしょ!」

『私だって負けてないよ!』


みんな似たような大きさの雪だるま。
そのあまりにも違いがない高さに3人して笑った。


「もう少しでできるよー」


遠くからMEIKO姉さんの声がして、私たちは家へと帰った。

家の中に入ると、それはもう豪華な料理が並んでいて、


『「「ネギ臭くないね…」」』


ほっとしたのは言うまでもない。

さて、KAITO兄さんたちもお菓子を大量(アイスが多い気がするが)に買ってきてくれたし、これからクリスマスパーティーの始まりだ。


『メリークリスマスっ!』


楽しいパーティーを

(あー霜焼けになったぁ)
(俺もだっ)
(やっぱりなるよねぇ…)




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クリスマスネタ第五弾。
こんなクリスマスもしたい願望。












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