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「なんだかあついな……」 不意に呟く声を耳にして、飲んでいたビールを置いて顔を向けると、いつもは不健康的に白い寡黙さんの頬が、今はうっすらピンク色に染まっていた。あつい、という言葉通りに、アルコールが入って蕩けてきた顔をキラキラと汗が伝って畳に落ちる。 なんだか、やけに色っぽい。 変に胸がドキドキしてきて、誤魔化すように僕はビールをぐっと仰いだ。 「しゅしゅたん…」 喉を通りがかったビールが噴出されそうになる。耳元で舌ったらずな呼びかけがしたのだ。狼狽しながらもう一度寡黙さんを見たら、彼は上に着たグレーのシャツがはだけ、下腹部まで染まった上半身が覗くというあられもない姿で僕の側に座っていた。いつの間に……!? 「しゅしゅたん、寝よう」 「えっね、寝るんですか」 「眠い……」 「あわ、わかりました」 しどろもどろになりながらも必死に答えてビールをもう一度テーブルに置いて、寡黙さんの体を支えながら僕の寝室に向かった。ベッドは今朝綺麗に掃除したばかり。ほとんど脱力した彼の体をベッドに横たわらせ、掛け布団をそっとかけながらぼんやり考えていた。寡黙さんが泊まることは想定していなかったから、今は僕のベッドで我慢してもらうしかーーーーーー と、思考が途絶える。 気が抜けていた間に寡黙さんに腕を引かれた。今、僕は彼の上に倒れこんである。反射的に顔を上げて、唇がくっつきそうなほど近い距離だと思っていたら、次の瞬間には本当にくっついていた。離れようにも体制が悪いせいで立てない。もがく合間に彼の舌がペロリと僕の唇を舐め、歯の隙間を割って侵入して、酒で痺れた僕の舌と絡み合った。 だからウイスキーはやめたほうがいいって言ったのに。 雪崩れ込んでくる脳髄が痺れそうなほど濃厚な酒の香りに侵されながら、心の中でため息をついた。 先生組(><)
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