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ストーリーとしての完成度は一番高かったと思います。最初から最後まで、きちんと線が引かれていて、その線をきちんとなぞって書かれたストーリーだと思いました。
それだけに、言葉の間違いなどが非常に勿体ないと思いました。特に悪魔と、悪魔に使える犬のセリフ。古風な感じを目指したのはわかるのですが、正直めちゃくちゃです…。本当に勿体ない。


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盛りだくさんでした。これだけ纏められたことに感服します。その分、各エピソードが少々消化不良。掘り下げきることができなかったかな、といった印象。

例えば、"お母さんが守りたかったのは、ローレルなのよ。ごめんね、ローレル。ローリエを、宜しくね。"の部分。
まるで愛息子が悪魔と契約することを知っているかのようなメッセージです。自分の命にかえてまで救った命ですし、それに悪魔と契約を交わした者の末路は母が一番良く知っているはず。
なのに、愛息子が悪魔と契約することを手助けてしているような気分になってしまいました。契約を勧める理由が描かれていれば良いのですが、そうでない場合はやはり阻止するのが妥当かな、と。



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