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文章を書くという行為のために購入したのであろうペンと共に、お話の鍵となる便箋に上手く繋げる部分の巧さ。
そして溢れる思いを告げる為に必要だと思ったピンクの淡い紙は彼女の思いをそれはまるで桜の盛りのように想いを膨らませ、そして儚くも散ってしまった。
桜の持つ切なさと、告げられなかった彼女の気持ちがとても合っていてとても美しい作品に仕上がっていました。


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題名が素敵で、一番はじめに興味を惹かれて読みました!片想いの気持ちが細かに表されていると思います。女の子が伝える勇気がもう少しだったのに!と読んでいた私までどきどきしてしまいました。これが男の子は既に他界している人だった、なんてオチがあったら感動もありな物語になっていたかと思います(私の勝手な付け足しですが。)


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全体的に流れるのスタルジックで淋しい感じの雰囲気が素敵です。
手紙はかけたけど、名前は書けないというのが、切なくてよかったと思います。
ちょこちょことある誤字が勿体ないなと思いました。


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とても綺麗な流れるような文章でした。
今は告白等もメールで済ませる時代、あえて手紙、という媒体を使う辺りが逆に新鮮に感じます。
便箋の桜柄も、恋愛の儚さを際立たせていました。


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女の子の心理が丁寧に描かれていると思いました。
書いたのに結局は出すことのできなかった手紙。そこにいきつくまでの心理が細やかに綴られていると思いました。
揺れている女の子の心情が手に取るようにわかり、それに桜色の便箋という小道具が儚さをより強調しているような感じがしました。



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