竜の民
A/Wで生きる全ての者のなかで最も多く繁栄し
人口のおよそ半数を占める種族
恐竜やその他の爬虫類の遺伝子を色濃く受け継ぎ、
生まれたときから驚異的な生命力と戦闘能力を持つ
他の種族からは一目置かれる存在
彼らが暮らす土地は「竜の大地」と呼ばれている
気候が細かくわかれていて、それぞれの環境に
合った一族が集落をつくって生活を営む
有り余る体力は他の種族の手助けになっている
フォン族
トント族
スピノ族
空の民
◆フォン
生きる伝説とされた戦闘一族
通称「赤い瞳の竜」
ティラノサウルスの遺伝子を受け継いでおり、
その戦闘スキルは他の一族から頭1つ抜けている
最大の特徴は強力な力を秘めた赤い瞳
生まれてからある基準を満たす瞬間「覚醒」まで
金色をしている瞳は、彼らの戦う意思と理由に
強く反応して赤く燃える
ひとたび覚醒すると瞳は赤いまま戻ることは無い
ひとたび覚醒した者は大きな力を手にするが
1つだけリスクがあり、覚醒の途中で
意思が揺らぐと、瞳と力は制御を失い宿主を
焼き尽くす
生きながらえたとしてもこうなった者の瞳は
輝きを失い、2度と覚醒はしないと言われ
他の種族からは嘲笑の対象になる
現在、一族の長はテラーの父である
フォン・テーリュウ
がつとめている
◆トント
トリケラトプスの遺伝子を継ぐ
一族には穏やかで優しい者が多く、何より仲間を
大切にする「絆の一族」として知られる
同時に怪力一族とも言われ、老若男女関係なく
全ての者が驚異的な腕力をもっている
それは彼らの生活を豊かにし、時には天敵から
身を守る盾となった
現在肉食系と草食系との間で捕食を規制した
和親が結ばれたため、この力を戦闘に使用する
ことはほとんど無いという
彼らの特徴である3本の角は彼らにとって
命の次の次に大事な誇りであり、丁寧に手入れをし
時には装飾を施す
若い者にはそういう角用の装飾品がそこそこ
人気であったりなかったりするもよう
ちなみに命の次に大切なものは、たずねても
いつの間にか話がそれて聞き出すことができない
竜の民七不思議のような扱いになっている
一族の長はケラーの父であるトント・ケラトプス
がつとめる
一族の名でもあるトントは代々長に継承される
◆スピノ
スピノサウルスの遺伝子を受け継ぎ、フォン族
と並ぶ戦闘一族として名を馳せていた
現在、スピノを含む数名を除いてその消息は不明
一族の本当の名も明かされていないため
わかりやすくスピノ族と呼称されている
紳士的と猟奇的の2面を持ち合わせた者達で、
和親が結ばれる以前はその凄惨な狩りの手口から
草食系一族からはラプトル以上に恐れられていた
何も知らずスピノ族の者と接触し、命からがら
逃げおおせた者の中にはたしかに
「話していると本当にいい人物だったんだ」と
ショックを受けている者も多からずいたという
実際和親を結んでからの彼らは非常に人当たりが
良い少々異性好きな一族、となっていた
しかしどういうわけか近年、彼ら一族は竜の地から
そろって消息を絶ち行方不明となっている
他の一族の間では神隠しにあっただの、食糧難を
苦に一族で心中しただの共食いで絶滅しただの
さまざまに噂されているが真相は明らかではない
◆空の民
竜の大地に限らず広い空を統べる翼竜系の種族
翼竜の遺伝子を受け継ぐ多種多様な者達が
集まってつくられた、郵便配達を専門とする
少し変わった種族
しかし彼らに頼めばどんな絶海の孤島にでも
確実に配達してくれる
常に広い地域を行き来する彼らにはさまざまな
情報が入ってくるので、流行に詳しい者が多い
時には明かされていなかった重要な歴史を
持ち帰ってくることもあるそうな
外見が特徴的で見ればすぐに覚えられる
翼を重視した民族衣装をまとい、長い腕で
空を滑空する
大概小さな者が多いが、巨大な者もそこそこいる
空を飛ぶために進化しているため、戦闘には不向き