ハロウィンネタ
▼MHA短編『ダイナミック登場した魔法使い』名前・名字の場合(×相澤)
「消太、ハロウィンだよ!ついにこの日がやって来た!」
自分が全く知らないマグルの世界に迷い込んでから初めてのハロウィンが来た。
お世話になっているマグルの消太に朝の挨拶もそこそこにハロウィンの訪れを告げると、消太は「やけに嬉しそうだな」と言った。嬉しいに決まってる。
「ホグワーツでは毎年ハロウィンになると大広間でパーティをするんだ。朝はパンプキンパイを焼く甘い香りで目を覚まし、昼は夜のことを考えてわくわくして、夜になれば皆で盛り上がる!」
今年はあの賑やかさは味わえないだろうけど、マグル界のハロウィンにも大いに興味がある。
「・・・今日は何かそれっぽいもん食べに行くか?」
「ん?消太、外の飾りつけはしないの?」
「外の飾りつけってなんだ」
「『この家はお菓子を貰いに来ても良いよ』という目印だよ。外を飾り付けすると、わかり易いだろう?お菓子は何を用意しようか。キャンディやクッキーは定番だけど、此処はあえての・・・」
「子供は来ないぞ。世の中物騒だから、親も行かせるわけがない」
「えっ、来ないの?」
てっきり近所の子供達とか、消太の生徒の子達とかが来ると思ってた。
「日本じゃハロウィンは菓子を貰いに行くヤツは殆どいないぞ。仮装してるヤツなら結構いるけどな」
「そうなの?それはちょっと残念だなぁ」
「俺と二人じゃ不満か」
少しじとっとした目で言った消太に慌てて首を振る。
「まさか!じゃぁ今回は、二人でハロウィンパーティをしよう。悪いゴーストに憑りつかれないようにお化けの仮装をして」
「・・・俺もするのか」
「勿論!」
この会話の後、手始めにかぼちゃを買うため二人でスーパーに行った。
(二人だけハロウィン)