001
何時からだったかは覚えてない。
何がきっかけだったかも覚えてない。
だた僕は、ある日唐突に・・・本当に突然、気付いてしまったんだ。
――あ、此処って二次元の世界だ。
僕もその他の生き物の命も、全部全部ぺらぺら。
二次元だから、どんなことが起こったって別に不思議じゃない。
例えば幽霊がいたり、超能力者がいたり、何がいたって不思議じゃない。むしろ普通なんだ。
「○○君、今日も行くんだけど、一緒に行く?」
「・・・行くよ、モブ君」
おそらく“主人公”な彼からの誘いにこくりと頷き、僕は自らの席を立って教室を出た。
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