04
親父たちに言っても駄目だ。
どうせ信じちゃ貰えない。
だったら、最初から俺が手を下そう。
そうだ。そうしよう――
「ぐぅっ!?な、何なんだ、リヒトッ!!!!」
「・・・黙って死んでくれ。不愉快だ」
お前が死ねば、何も起こらないんだ。
お願いだからお前が死んでくれ。頼むから、死んでくれ・・・!!!
ドガッ!!!!
「ぅ・・・」
背後から殴られて、俺は床に倒れた。
あぁ、歪む視界に、怖い顔をしたサッチ達がいる。
そっか。今他の奴から見れば、俺ってただの家族殺そうとしてる馬鹿なヤツだもんな。
「・・・お前がそんなヤツだなんて知らなかった」
「えー、す」
「最低だな、お前」
「・・・・・・」
次の日俺は船を降ろされた。
それからしばらく・・・エースが死んだ。泣いた。→戻る