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■現代料理人と織田家



信コン世界に来ちゃった現代の料理人さんがサブローにべったりされる話。


現代(サブローと同じ時代)のシェフがある日突然タイムスリップ。
サブローに保護され、そのまま織田家の料理人に。
・・・迸る信長の○ェフ臭。←

現代料理作れるからサブローからは大分べったりされてる。
料理人主はサブローのことは弟のように思っている。






何時も通りのはずだった。


閉店後も新たなメニューの開発のために店に残り、今あるメニューももっと美味しく出来ないか試行錯誤し・・・

ある程度区切りがつけば、店の戸締りをして外に出る。


街灯に照らされる街を歩いてしばらく、自宅のある少し人通りの少ない道を進む。

もう少しで家にたどり着く。家に帰ればすぐにシャワーを浴びよう。寝る前にもう少し新メニューを考えて――


「ぉっと・・・」

考え事をしながら歩いていたからだろう。足が何かに躓いた。




(躓いて何とか体勢を持ち直して視線を上げたらタイムスリップ)←




「○○さーん」

「あ、はーい、何ですか殿」

「かつ丼食べたい!」

「はいはい。じゃぁ今晩はかつ丼にしましょうねぇ」


「○○さん大好き!」

「あははっ、よしよし良い子良い子」







「○○、何をしているのだ?」

「あー、光秀さん。いやぁ、釜戸を少々・・・」

「焼き物でも作るのか?」

「いえいえ。別に陶芸を始めるんじゃなくって、パンを焼こうかと」

「ぱん?」

「小麦を磨り潰した粉を練り、焼き固めたものです。ふわふわ柔らかくて美味しいですよ」


「○○の料理は何時も奇天烈だな・・・」

「お口に合いませんか?」

「いや。とても美味しい」







「ぁー・・・」

「・・・如何した?」

「あぁ、半兵衛さん。ちょっと献立に困っていて・・・」

「珍しいな」

「味はもちろんですけど、何をどの配分で摂取するかも重要ですから」

「・・・そこまで考えなければならないのか」

「皆さん、身体が資本ですからね」

「ふっ・・・良い調理師に恵まれ、殿は幸せ者だ」



2015/9/15




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