■シミュレーテッドリアリティな少年と少年に惚れてる霊幻新隆
題『夢から覚めるなお願いだ』
シミュレーテッドリアリティな少年と少年に惚れてる霊幻新隆の話。
□主人公
シミュレーテッドリアリティ。
別に転生主とかトリップ主とかじゃないけど、気付いたら『あ、此処って二次元の世界』だって思うようになっていた。
モブと同級生。
割と話す方。
モブはきっと主人公なんだろうなって思いつつ、モブの付き添いでいろんなところへ行ってみたりもする。
モブ経由で知り合った霊幻が隠すことなく好意を向けている。
二次元の世界だって思っているせいで、大抵のことでは驚かない。
精々『まぁ、物語の世界だからそれもあり得るか・・・』と思うぐらい。
「よぉ、来たのか」
霊とか相談所という割とふざけた看板を掲げている事務所の所長が、事務所にやってきた僕とモブ君を見て片手を上げた。
「・・・あの、霊幻さん」
「何だ」
「・・・何でくっ付いてるんですか」
「ドキドキするか?」
「いや、しませんけど」
霊幻新隆。
モブ君の師匠にして、自称霊能力者。
時として本人の意図とは関係なくモブ君に大きな助言をしている場合がある。割とゲスい。
確実に主要キャラの彼は――
何故だか僕に惚れている。
2014/7/26戻る