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■宇宙人とアドルフさん



原作通り自爆するアドルフさん。
目が覚めたら何故か知らぬ部屋に寝かされている。
状況が理解出来ぬままぼんやりしていると、部屋に入ってきた若い男。男はアドルフの姿を見るとニカッと笑みを浮かべ・・・

『ヤァ、地球人!お前さん、身体吹っ飛ばして爆発するなん、なかなか面白い芸をするナァ。僕様ちゃんの星にもなかなかいないヨ。拾い集めて復元したけど、足りないパーツとかないかナ?あ、そもそも僕様ちゃんの言葉合ってル?』
「!?」

言葉は通じてるけど、意味不明なことを言っている男に不信感MAX。
あれ?そう言えば自分はゴキブリに頭吹っ飛ばされて自爆して死んだのでは?って感じに今の状況の可笑しさに気付く。

『何ダ?やっぱり、パーツ足りなかったカ?僕様ちゃん、精一杯探したんだがナァ』
「・・・足りないものはない。それより、お前は一体誰なんだ。それに此処は一体――」
『ラルロレラル星人だゾ、地球人。そして此処は火星に停泊中の僕様ちゃんの宇宙船ダ』

自らを宇宙人と自称する男。話が通じないなと思って無理やり部屋を出て行こうとするアドルフ⇒外の様子を見る⇒火星ど真ん中

『お前さんは運が良イ!我が星は宇宙の中でも医療技術が発達した星ダ。身体がバラバラになった程度なら、すぐに治せるゾ』

胸を張ってそう言った宇宙人。外にゴキブリがいるのに全く気にした様子もなく『あ、何か食べるかイ?』とか言ってくる。耐え切れず外のゴキブリたちのことを伝えても・・・

『ン?気にすることはないゾ。僕様ちゃんはとっても強いかラ』

全くもって信用できないけど、宇宙人マジ強い。ゴキブリを指一本で薙ぎ払えるぐらいに強い。



『いやァ、最近火星に新たな生命体が生存してるって聞いて見に来たんだヨ。火星ってサ、一応宇宙では空き地扱いだったんだよネ。地球人は知らないだろうけど・・・ホラ、地球ってさァ、田舎じゃン?田舎過ぎて宇宙連盟にも加入してないシ、知らないのも無理ないよネ。うんうん。宇宙連盟側も地球がそういった取決めを知らないの知ってるし、まぁ寛容な目で見てるんだけどさァ、アレは別だよネ。もはや地球人とは別カテゴリな奴等が勝手に住むのを宇宙連盟側は許可してないんだヨ。そこまで連盟は優しくないシ。まァ、あちらさんが友好的且つ理性的に宇宙連盟に加入してくれるんならーって思ったけど、それも無理そうでショ?どうしよっかなぁーって思いながら散歩してたら、バラバラのお前さんを発見したんだヨ』

宇宙人曰く、自分は宇宙連盟の者で、調査ついでにゴキブリに宇宙連盟に入る意思があるかどうかを確認しに来た。宇宙人に戦う意思はないのに、ゴキブリが先制攻撃しかけてきて困ってるらしい。

アドルフがアネックスに戻るのは全然OKだけど、自分のことを不用意に話されたらいろいろ厄介なことになっちゃうなぁーってことで、何か良い口止め方法は無いかと考える。

『あ、お前さん、僕様ちゃんの事を他の人に言ったら駄目だヨ』
「言ったらどうなる」
『エ?んー、考えてなかったなァ。そもそもお前さんを助けたのだって、僕様ちゃんの気まぐれだったからねェ。お前さんが僕様ちゃんのことを話すといろいろ面倒なことになっちゃうんだよネ。ほら、君等のことだから、ゴキブリ退治に協力しろとかいいそうじゃなイ?もし手を貸せって言われてモ、僕様ちゃんにはなぁんのメリットも無いからねェ。出来ることなら、君は何も言わず何も見なかった聞かなかったことにしテ、そのまま帰って貰いたいんだけド』
「此処まで話しておいて、何を馬鹿なことを・・・」

本当は問答無用で記憶消去とか出来るけど、それをしないのはやっぱり気まぐれ。
そんな気さらさらないけど『言ったら地球侵略しちゃうゾ』とか言って、アドルフを帰らせる。もちろん途中まで送る。


基本的、地球人は嫌いじゃない。独自の文化は面白いものばかりでどちらかと言えば好きだけど、ゴキブリから助けてあげる程の理由にはならない。弱肉強食は宇宙でも共通。
でもアドルフに関しては自分が助けたからか少し情のようなものがあり、こっそり手を貸してくる。

『オイオイ、お前さんハ自爆するのが趣味なのカ?僕様ちゃんが治せるとしても、無茶はするもんじゃないゾ』
「・・・余計な世話だ」
『可愛くないゾ。アンガザデラ星人の女より可愛くなイ』

↑とか言いつつ、アドルフも宇宙人もお互い気を許してく。というかアドルフが絆される。
五班全員助かるか、アドルフとエヴァだけ助かるか、そこはあまり考えていない。



2018/5/7




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