- ナノ -

■間桐雁夜の蟲の一匹が何か可笑しい話。



一匹だけ常に雁夜の体の外をうろちょろしている。
周囲をふらふら飛んで、雁夜が苦しんでいる時は慌てたように飛んで、雁夜が気付いた時には水とかパンとかを取って（盗って）くる。
安全な場所に案内したりする。


ﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｯ（羽音）
「お前は妙な蟲だな」
ﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｰｯ（羽音）


その蟲がただの蟲なのか、中の人がいるかはわからないけど、最期はたぶん雁夜を庇って死ぬか、一緒に傍で死ぬ。



2017/4/4



戻る