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■ホグワーツ生が相澤宅に勝手に居候してる話。



ヒロアカ×針ポタの混合。


気付いたらヒロアカ世界に来てたホグワーツ生。
しばらく街を散策⇒此処が自分のいた世界じゃないと知る。

未成年である自分が知らない世界で一人生きていけるわけがない。でも頼る相手がいない。
悩みに悩んで夜の公園で一晩過ごす決意をする⇒「おい、子供がこんな時間に何してるんだ」⇒これはチャンスとばかりに声をかけてきた相手に魔法をぶっかけ『○○という少年は親戚の子供で、しばらくの間預かることになっている』と誤認させる⇒やったね!衣食住ゲット!


・・・で、その騙された人が相澤先生だと良い。
たぶん杖向けられた瞬間に個性発動してたと思うけど、ホグワーツ生のは個性じゃなくて魔法だから効かない。ホグワーツ生からしてみれば「何でこの人一瞬髪の毛ぶわってなったの?」って感じ。

相澤のことを「消太さん」と呼んで一緒に暮らすことになる。
話の流れで相澤が雄英の先生であることともうすぐその学校の入試があることを知り、どうせならこの世界のことを学んでみようと受験を決意。


戸籍とかいろいろ滅茶苦茶だけど魔法乱用しつつ何とか受験へ。
筆記は出来るわけもなく、仕方なしに頭のよさそうな子達複数から答えをカンニング(でも何が合ってて何が合ってないのかわからないから、結局点数は平均的)し、実技試験では『インカーセラス(縛れ)』で仮想敵を拘束しつつ、緑谷出久が破壊したギミックの破片から周囲の生徒を守ってやり、そこそこの成績で合格。

A組に入ることになり、担任が相澤であることに満足しつつ、この世界の学校生活を満喫していく。

相澤のことは当初『衣食住を提供してくれるマグル』程度の認識だったけれど、USJの敵襲撃で相澤が大怪我を負って死にかける姿を見て『死んで欲しくない人』という認識に変わってきていることに気付く。
何時か元の世界に帰るつもりだから心から親しい人は作らないつもりだったのに、気付けば相澤の世話を焼く程度には相澤がほっとけなくなる。



しかしある日、実は途中から相澤にかかっていた誤認魔法が解けていたことが発覚。若干シリアス突入↓



「・・・何時から、魔法解けてました?」

「敵の襲撃の後からだ」

「あぁ、消太さんってば散々痛めつけられてましたもんね。その衝撃で魔法解けちゃってたんだ。参ったなぁー」




「でも何で、今の今まで解けてることを黙ってたんですか?あぁ、僕を監視するためですか?消太さんヒーローですもんね、この世界にあるはずのない能力なんて危険でしかないし、消太さんだって怖いですもんね、自分の個性が効かない能力なんて」

相澤と別れるのは実はとっても寂しいけれど、自分の事が世間にバレて最悪マグルの研究材料になってしまうのは困るから相澤から自分の記憶を決して此処を出ようかと考える。


「お前、病室に来て言っただろう。一人にしないでくださいって。あんな今にも泣き出しそうな顔して言う子供を知らないヤツだからと外に放り出すほど、俺は非道じゃない」

「非道とか以前に、知らない子供が気付いたら自分家にいるとか普通にホラーでしょ」

「最近のホラーは家主の代わりに家事の一切を引き受けるんだな」

「いや、だって消太さん生活力無さ過ぎだし。冷蔵庫にゼリーしか入ってないとか、軽く常軌を逸してますからね?わかってます?合理的以前に、人として駄目ですからね?顎が退化しますよ?」

「余計なお世話だ」

「初め僕の料理食べ始めて若干顎が疲れてたの、僕知ってますからね。ほら、既に退化は始まってますよ」

「・・・最近は疲れてねぇよ」

「それは僕が毎日ご飯を作ってるおかげですね。良かったですね、流動食の道は遠退きましたよ」

「・・・今日は何時も以上によく喋るな」

「最後ですから。僕は今から、消太さんの僕に関する記憶を消して出て行くつもりです。今まで有難う御座いました消太さん、貴方は僕にとって素晴らしい人でし・・・うぐっ!?」

杖を向けて魔法を使おうとするホグワーツ生を相澤の捕縛武器でぐるぐる巻きにされた挙句に床に倒される。



「勝手に話を勧めるなクソ餓鬼。何で出て行く必要がある」

「だ、だって消太さん、本当は僕の親戚でもなんでもないし、僕を養う理由なんて一つもないですし」

「俺のところから出て行ったって、お前はまた別にヤツの家に居座るつもりだろ」

「まぁ、そうですけど・・・」

「言っただろう。子供を外に放り出す程、俺は非道じゃない」




「一人にしないで欲しいんだろ?一緒にいてやる」

正直知らない世界に来て心細かったし、相澤と離れるのが嫌過ぎたホグワーツ生はこの世界に来て初の大泣き。
もう自分のことを隠さなくて良くなった安心感と相澤への信頼感が天元突破。
今後も『相澤の親戚の子供』で通すことに。




相澤への信頼が天元突破しているせいで、スキンシップが急激に多くなる。
特にスキンシップが激しいのは相澤相手だが、親しくなればクラスメイトにも多少のスキンシップはする。
(女子相手にも普通にするが、あまりにあっさり抱き付いてあっさり離れるから、下心が見えず困惑しつつも受け入れちゃう女子達。峰田達がキーッ!となってれば良い。そしてその峰田達にも普通に抱き付けば良い)

あまりにもスキンシップが激し過ぎて、ホグワーツ生よりも相澤の方が妙な気持ちになれば良い。
何時の間にか自分より随分年下のホグワーツ生に妙な気持ちになってて、これじゃ不味いとホグワーツ生からのスキンシップを避ける⇒ホグワーツ生の心に大打撃⇒理由はわからないけどまさか嫌われた!?と全身で落ち込むホグワーツ生が「・・・やっぱり僕、消太さんの迷惑になるなら出て行きます」と言い出すあたりで、漸く相澤の気持ちを知れば良い。
そのまま「えっ、消太さんが僕のことを?何それ、何それ・・・滅茶苦茶嬉しい!」とスキンシップ爆発。



でも何時か別れの日が来る。
最後に「また貴方に会いに来ます、消太さん」とホグワーツ主が消えてそのほんのしばらく経ったある日・・・

「あの、家が無いんですけど一緒に住まわせて貰っても良いですか?」

どうせ彼は帰ってくる。



2016/8/20




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