■言動が可笑しい普通科生徒と轟焦凍
題『だってあの子は可笑しい』
言動が可笑しい普通科生徒と受け入れ態勢抜群な轟焦凍の話。
「こーんにちは!轟焦凍くん!」
「・・・こんにちは」
「今日も轟焦凍くんと会えるなんて!もしかしたらこれは運命なのかもしれないね!僕と焦凍くん、運命の赤い糸で結ばれちゃってるんだね!きゃっ、僕恥ずかしい!轟焦凍くんみたいに可愛い子と結ばれちゃうなんて、隣近所に自慢しなくっちゃ!」
「あぁ、運命だな」
「もうずっと轟焦凍くんと一緒に居ちゃおうかな!もしそうするなら、それこそ死んでも付き纏うつもりだよ!きゃっ、言っちゃった!僕ってば大胆!えっち!」
「あぁ、嬉しい」
「背後霊になったら頭を洗って上げるね!何せ僕は他人の頭を洗う事に関しちゃプロフェッショナルの領域だからね!シャンプー王なんだよ僕ってやつは!くーっ!僕ってばなんてものを極めてしまったんだ!次はリンス王に僕はなる!」
「あぁ、楽しみにしてる」
言動が可笑しい生徒の言動をあっさり受け入れちゃってる。
可笑しい発言しても基本は「そうだな」「凄いな」で受け入れる。他の人ならドン引きしちゃう発言でも問題なし。
会うのはお昼休みだけ。校舎の何処か人気のない場所で二人きり。
お昼時間が終ればさようなら。それ以外の時間は例え廊下ですれ違ってもお互いスルー。だから誰も二人が知り合いだとは知らない。でもたぶん普通科生徒の言動の可笑しさは噂になっている。
「○○」
「何だい!轟焦凍くん!」
「・・・傍にいてくれ」
「傍にいるよ」
たぶん普通科生徒はずっと無表情。怖い。
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